2024年9月12日 07:00
ビジネストラブルは財務・信用・社員モチベーションの低下や経営者の精神的苦痛など企業のありとあらゆるリソースにダメージを与えます、一旦トラブルが発生したらスピーディなる決断と適正なる処置が重要であり、少なくてもズルズルと長引かせるのは得策ではありません。
経営者によっては「時間が解決してくれる」と言う人もいます、しかしそれはプライベートには通用してもビジネスでは通用しません、ビジネスは現実的なものです、そういう考えの人は経営者には不向きだと言わざるを得ません、トラブルを先送りしている間に無駄なお金と時間が浪費してしまい、更には信用という企業にとって最も重要な要素にも傷が付く可能性があるからです。
幾ら考えても手を尽くしても先が全く見えないときがあります、自分が何をやっているのかも何をすべきかもお先真っ暗で頭も回転しなくなります、そんなときは原点復帰して、もう一度一番最初に起きた事をよく考えてみることです、ところで何故問題解決を行っているのに状況はどんどん別の方向に離れていくのでしょうか。
それは時が経ち双方が議論している間に周囲の状況が当所から大きく変化していくからです、その変化した中で目先の部分的な問題解決のことしか考えなくなってきているからなのです、相手の執拗な要求もあるでしょう、それらを必死に相手している間に本当のトラブルの原因が見えなくなっているのです、したがって本来の正常なる解決策も見えなくなってしまうのです。
そんなときは一旦白紙に戻して原点に立ち返り素直に自分に問いかけてみましょう、相手が納品を拒んだとか支払い拒否したなどの原因がはっきりと見えてくるはずです、見えたらそれだけを解決することです、システムの瑕疵や部品の欠損ならまずは正常に戻すことです、そして相手に納得してもらうのです。
それから今までの展開の修復をすれば良いのです、相手だってやっとこちらの損失を認めてくれたと理解を示すことになります、人間というもの状況が変化するとその状況が新たな情報として置換して考えてしまうようです、トラブル修復の要点とは決して本質を見失わないことです、そして常に原点に立ち返り冷静に原因を見極めることです。