2024年8月23日 07:00
私は昔から「価値」という単語を多用するようです、「物を売るのではなく自分の価値を売れ」、「より多くの価値を提供できた者が勝者となる」、「見えない価値を如何に見いだすかが成功の秘訣」などと言っています。
その「価値」という言葉ですが世の中の変化に合わせるかのように話しの中で使う人も多くなってきた感じがします、ただ本当の意味での「価値」を理解している人はビジネスの姿勢にしっかりと出てきます、したがってそれが本物かどうかは解る人には解ってしまうので注意して使用すべきだと思います。
ビジネスではコンテンツやドキュメントなどには微細な箇所にもこれでもかと充分すぎるほど神経を使う必要があります、ビジネスドキュメントは他者に自分を良く見せるための資料ではありません、自身のビジネスマインドを他者に正確に伝えるための資料なのです、これを勘違いしている人が実に多いのです。
少なくても自身の思い入れや他者にとっては意味のない将来ビジョンなどはお飾り程度に考えた方が良いかもしれません、見た目だけは奇麗に整え能書きだけは立派でも肝心のビジネススキームや最も重要な利益と分配、更にはリスクとリスクヘッジに関する記述が無い企画書や提案書が世に蔓延しています。
狭い世界の中で満足するのではなくて一度でもいいから本物の提案書を見て研究することをお勧めします、たかが資料、されど資料、資料を観ればその人のビジネスに対する熟練度と姿勢が解ります、使い回しのやっつけ仕事での提案書が世に溢れかえっています。
ましては項番の振り方や書式が統一されていない、相手の社名や担当者の氏名にミスがあるなど、どんな神経で重要な経営資料を作成しているのでしょうか、私はこういったいい加減な経営資料を作成する人とは決してビジネスをしたいと思いません、こういうものは人の心に残りません、鍋敷きに使われるか年末の大掃除で捨てられるのがオチです。
「価値」とは見えないところや微細なところにその本質が表れるのです、商品も人も企業も同様です、つまりいい加減な資料を作る人とはビジネスセンスに欠け全てにおいていい加減な人だということです、ブランドは一夜にして確立したのではありません、継続したビジネスに対する一貫とした真摯にビジネスと向き合う厳しい姿勢が作り上げるものなのです。