2024年7月15日 07:00
近年企業戦略の一つとして「ダイバーシティ」という構想が生まれています、この「ダイバーシティ」とは性別・人種の格差を無くして宗教・文化・専門分野などのフィールドの違う人材を積極的に雇用することで現在の社会の多様なニーズに応えようとする企業活動を言います。
実際に日本でも大手企業などでは既に数年前から取り組みを見せています、特に日本は世界的にみて宗教や人種に対して寛大でありダイバーシティ戦略を行いやすい国として評価されています。
例えば家電量販店やドラッグストアなどでは現在外国旅行者向けの専門店舗を展開しており、ほとんどがアジア系の従業員で構成され店舗によっては日本語の表示が一切ない店舗もあります、またIT業界ではブロックチェーンやAIの台頭によりこれまでのIT技術者と事務職だけで構成されていた組織も金融経験者や医療業務経験者などが続々と登用されてきています。
更には外資系でもないのに国籍も様々なグローバル指向の組織が誕生してきています、こういった活動を行う事で現在の多様なニーズに応えられるだけではなく多くのメリットも生まれてきます、その一つがグローバル化へのスムースな戦略です、人種の異なる社員が自国に戻るときがベストなチャンスであり、その国の出身者によって多くの国でマーケッティングが行え場合によっては憂いなく支店化もできるのです。
同時に社員の思考視野が広がり国際競争力強化に必要なコミュニケーション能力や他国文化を日本に居ながらにして磨けることにも繋がります、これによって狭いマーケットでしか売れなかった商品が大きなマーケットを意識した世界ブランドに変貌していきます。
多様化する時代において企業成長の一つのキーワードになりつつある「ダイバーシティ」戦略、重要なのは経営者のフレキシブルな対応です、更には少子化への対応としても有効に機能すると確信しています、雇用形態も日本人のみというわけにはいかなくなっている企業も多いと思います、今考えるべきは拘りを捨てダイバーシティ構想を検討する絶好の機会なのではないでしょうか、日本の企業が生き残るためにはあらゆる文化や人種を受け入れていく必要に迫られているのです。