2024年7月17日 07:00
自分は経営者として今どのステージにいるのでしょうか、そのゲージの一つが顧客です、顧客のレベルは会社の存在感を示すことにもなり経営者のステージをものの見事に表しています。
私は起業前に個人事業主としてフリーSEを2年ほどやっており、その頃の取引先は国内外問わず全て上場企業でした、ところが法人化したとたんに取引先から子会社や関連会社との取引口座に変更されました。
理由は企業コンプライアンス上の規定だということでした、上場企業は法人契約の場合には取引先の信用調査を行います、なんと当時の商習慣では設立3年以内は信用力ゼロだったのです、その後徐々に信用力を上げ取引先も大手中堅企業や上場企業に戻っていきました、つまり取引先のレベルがそのまま自社の法人信用力レベルだと確認することができます。
もう一つのゲージは自社オリジナルの商品やサービスを持っているかということです、OEMやPB商品でも良いのですが、この場合は完全オリジナルよりもステージは当然下がります、OEMやPB商品とは他社商品の自社ブランド化であり、そこには大きな投資もリスクも存在しません。
大きな投資とリスクを抱える、これを行えるということは一つのハードルをクリアしたも同然であり企業レベルとしては数段上のステージに上がることになります、私の場合は法人化から自社商品を目標にしていながら結果的に自社商品を持つまでに実に9年間もかかってしまいました。
今もなお「ものづくり」神話は生きています、IT全盛時代であっても同じことです、IT事業でも自社商品を持つことが重要なのです、ITの場合はパッケージという単独で扱える商品とITのWebサービスとも言えるASPとがあります、OSや会計ソフトなどがパッケージであり取引サイトやショッピングモールなどがASPサービスとなります。
最後のゲージが売り上げです、信用力が一気に上がるのが売り上げ1億円です、次に3億円のとてつもなく大きな壁があります、その次は10億円までレベルは変わりません、まずは最低でも1億円の壁を突破し維持させることが重要です、これは単独でも自信が代表を務めるグループ全社でも構いません。
この3つのゲージをクリアできる企業、これを経営する経営者は一応の成功経営者と言っても過言ではありません、「年商1000万円!」、「月収100万円!」、今の時代にはこれも素晴らしいことなのでしょう、でも世間の評価は個人レベルという評価になります。
ちなみに私のフリーSE時代での年商はパートナーを2人雇って6000万円超です、納税額は2000万円超で2年連続高額納税者(納税額1000万円以上)として新聞に載りました、当時で独立するとはこういうことなのです、だから今の時代の起業家は何を目的に起業するのか私には正直理解できません。
年収だけで言うと会社員よりも低いのであれば道楽であって決して法人ビジネスではありません、法人化したのであれば最低でも年商1億円を目指すことです、その過程においてやりたい事を真にやれるようになり結果として成功者と言われるのです。