2024年5月14日 01:00
帝国データバンクのデイリー情報を読んでいると倒産にもトレンドが有ることに気付きます、10数年前は数百億円以上の建築や不動産業界を中心とした大型倒産トレンド、その後に負債額数十億円規模の中堅製造業者の倒産トレンドが有りました、そして今は飲食業界の倒産がトレンドになっています、このトレンドは数年間で何れの場合もあっという間に落ち着きます。
こういった統計を分析していると一定のリズムで倒産規模や倒産業種などが明確化されていることが見えてくるのです、つまりこれらの一定のリズムを把握していると数年先を予測することもできるようになります、統計とは過去のデータでしかありません、しかし恐ろしくその通りになることが多々あります、
何事も正確なデータに基づいて自身の嗅覚を磨くこと、これによって現状ばかりか未来も予見することができるようになります、それに合わせて自身のビジネスを確立する、これが成功するための最大の秘訣です。
成功者は日々ぼうっとしているわけではありません、必死にあらゆる情報を探りトレンドを研究し先を読み計画しています、成功するには正確な情報収集の努力と先を読む力、そしてそれなりの法則に合わせたテクニックが必須なのです、これらが解らない人は成功している人にしっかりついていく、これも一つの成功法則です。
最後に景気のトレンドで面白い統計が有ります、それは好景気が始まる直前には必ず絶望的な不景気に見舞われるということです、例えば前回のいざなみ景気(いざなぎ景気ではない)が2002年から2007年の5年間、そしてその後急転直下のリーマンショックで世界的に経済が崩壊しました、その絶望的な不景気は5年で脱しました、そしてその後の5年間の緩やかな平穏状況というか低位安定状態があり今に至っています。
さて今後はどのようになるのでしょうか、人間も会社も世の中も全てが一定の好不調のリズムで動いています、つまりそのリズムを予め解っていれば長期展望で予測して先取り行動が行えるのです。
ちなみに戦後の景気のリズムはほぼ5年と20年単位でテーマを変化させながら好不調が反転し繰り返しています、戦後の日本の景気動向を詳しく追ってみると実に面白いことが解ってきます、果たして過去の統計は生きているのでしょうか、私の見解は「統計は確実に生きている」なのです、先読み行動して次の景気の波に乗るか様子見して景気の波に乗るチャンスを逃すかは自分次第です。
次の景気の節目はまさに現在の2024年ごろです、またトレンドから言えることはIT産業が猛威を奮ってきます、AIやIoTなどIT産業が3度目の経済爆発を起こしています、今後どんな景気トレンドになりどのときに何をするのか、それぞれの思考と行動次第ということかもしれません、その前に感性とビジネス嗅覚が重要です、何時の時代にも感性と嗅覚が壊れている人は次代の主流に乗れることはありません。