2024年5月 1日 01:00
「どんな人にも価値と存在意義が有る」、28歳で起業した当初から多数の社員を雇い多くの顧問やビジネスパートナーと契約してきて確信しています、しかし「誰がどう見ても自己利益しか見ていない人とどうして組むのですか?」などと聞かれることもあります。
こうした質問が出る背景もよく解ります、私は日頃から組むなら「与える他者利益優先の人」と言っているのですから矛盾を感じるのでしょう、こうした質問には詳細に説明することもしません、多くを語れば対象の人を卑下することになります。
その対象の人には大きな価値と意義を見いだしてのことだということだけは言えます、それが例え一時的に自身のマイナスポイントになろうがその瞬間では重要な役割を果たしてもらえるということ正直なところです。
その裏にはある確認事項があるのです、それはそういう自己利益優先の人間はまず関係解除する際に極めて速やかに奇麗にできるということが上げられます、実損失も勿論出るでしょう、しかしそれ以上に関係解除する際に長期間もめることが最も厄介で損失が大きいのです。
ある一定の期間限定で自己利益優先の人とは目的を持って組むのです、それも中途半端はそれこそ意味はなく会社であれば役員にまで就任させることさえあります、そして関係解除の時にはこれ以上私と組んでいても利益にならないという状況を作りあげれば何もせずして相手から関係解除して離れていくのです、ここが男女関係なく自己利益優先の人の最大の特徴でもあるのです。
そういう人の価値とは何なのか、組織は例外なく成長段階では必ず目的を一つにした人だけが集まるわけではなく各自の目的と利益が混在した混沌とした状況が続きます、これは組織構成員のそれぞれの思惑が組織が小さいうちは閉じ込められていても大きくなるにつれ増長されてくるわけです、これが一つの組織の自然摂理でもあります。
次第にそれが独り歩きを始め創設者の意図とは違う価値観と方向性が生まれてくるようになります、これは創設者から見ると実に頭の痛い忌々しき状況となるのです、そんな時に有効に機能するのが誰が見ても解りやすい自己利益優先の人なのです。
同じ類の人は同じ類の人と組もうとします、それは組むにあたり居心地が良いからに他なりません、目的も価値観も共有できるのですから、そしてタイミングを見計らってその人と関係解除をするとどうなるでしょうか、そうです一斉に自己利益優先の他者に与えようとしない人がその人にくっついて出ていくのです、これが「石鹸効果」というもので組織が奇麗にギュッと締まり目的を一つにする人だけが残るのです。
ちなみに「石鹸効果」とは石鹸は油から作られ油汚れを奇麗に落とします、つまり同じ種の汚れを奇麗にするには同じ種の洗剤役が必要というわけです、こういう状況下を短期間に何事もなくクリアさせるとその後入ってくる人は残った同じ種の人ということになります、極自然に自己利益優先ではなく他者利益を考えられる他者に与えあう強い組織が自発的に出来あがっていきます。
「どんな人にも価値と存在意義が有る」、それを充分に理解した上で各種の策を発動すればよいのです、「策多ければ勝ち、少なければ負け」、関連する人の個性を見極め内外に同時多発的にクリティカルな施策を発動することが勝者の法則の一つです。