2024年3月 7日 01:00
「PDCAサイクル」とはP=Plan(計画)・D=Do(行動)・C=Check(確認)・A=Act(改善)を意味しており企業や組織の経営活動などの指標に用いられる行動計画の手法です、「サイクル」と名が付くのですからPからAを繰り返し行うことで徐々に経営や営業力が強化されていくという代物です。
ここで多くの人はP=Planはなかなか良くできます、計画を立てることは流石に実態が伴わないので簡単に上手く纏められるようです、問題はD~Aです、多くの人がD=Doがなかなか計画通りにはいきません、 そしてC=Checkの仕組みがありません、最後にA=Actにおいては計画を修正する基準や方法を知りません、ということで絵に描いた餅に終わってしまう可能性が高い手法なのです。
「前例が無い」というのはまだ良い方かもしれません、過去や現在の状況からデータをとって作ればよいだけです、「PDCAサイクル」の最悪のケースというのは形だけに終わる「形骸化」してしまうことにあります。
中には「PDCAサイクル」が企業活動のためにあるのではなく、「PDCAサイクル」のために企業活動があるような状態になっている会社が現実に存在しています、こうなってしまった会社は「方法ありき」で何のための「PDCAサイクル」なのかが解らなくなってしまっているばかりか間違ったプロセスに沿った企業活動は最終的に会社を転落へと導いていってしまうのです。
「PDCAサイクル」などの各種フレーム(仕組み)は、企業をより良い方向へ効率的に導くために考えられたものでフレームを実行するために社員が存在しているわけではありません、「PDCAサイクル」に限らず新しい手法を知ると実際の経営活動は余所にそのフレームの魅力に取りつかれる経営者は少なくありません、「目的は何なのか」を忘れてフレームだ手法だというのは経営を考えた場合には本末転倒もよいところです。