2024年3月 8日 01:00
二極分化の時代到来と言われて久しいですが現に1000万円以上の高所得者層の伸びと300万円以下の低所得者層の伸びが著しく両極端に広がっています、同じ場所に在って同じような内容の飲食店も同様に繁盛店と閑古鳥が鳴く店とに極端に分かれてきています。
同類商品も同業企業も全てが二極分化の大きな流れに飲み込まれているかのように思える現象があちらこちらに見受けられます、そんな時代の経営者もまた時代の流れに逆らえず大きく二極分化してきます、私がここでいう経営者の二極分化とは「勝ち組/負け組」という当りまえな事ではありません、これは企業そのものの評価という意味でのこととなります。
では経営者の二極分化の流れとは何でしょうか、それはその経営者が置かれた空間そのものを意味する「コミュニティ派/孤立派」に大きく分かれていくことにあります。
コミュニティ派の経営者は社員やパートナーに加えて常に各種のコミュニケーションを図れる仲間が多数存在し孤独感を味わうことなく自身の道をひたすら走ることができます、困ったら相談できる、悩んだら話しを聞いてくれる、食事も常に一人ではないから心身共に元気そのものです。
対して孤立派の経営者は友達や付き合う人が多く居るように見えてもいざという時には孤独感に包まれることを意味します、心から気を許す存在が周囲にいないからに他なりません、基本的に人間関係構築が上手くできない結果とも言えるのですが、この現象がここ数年で大きく広がっていきます。
この原因を私なりには分析しており一つは「SNSの功罪」と結びつけて考えています、リアルでも人間関係構築には面倒なことを避けては通れません、だから手軽にコミュニケーションが図れ何時でも面倒になれば縁を切れるバーチャルの世界にのめり込んでしまうのです。
しかしバーチャルはあくまでもバーチャルでしかありません、SNSの世界ではカリスマ的な存在であってもリアルな世界では常に孤独感に襲われます、こんな経営者は珍しくなくなってきたように思えます、孤独感に押しつぶされそこから逃れようと更にSNSの世界にのめり込んでしまいます、結局のところ経営者の「存在二極分化」はこうしてどんどん広がっていくのです。