2024年2月15日 01:00
「あの会社は良い」、そう感じる会社に出会うことがあります、訪問した際の対応、電話口での気持ち良い受け答え、生き生きした社員の姿、理屈ではなく「気持ちの良い」と思える何かが社内に浸透しているような会社は自然に気持ちが動かされてしまいます。
結果として「選びたくなる」会社であることは市場における優位性の一つといえます、選ばれる基準というのは何も商品やサービスの質や価格だけではありません、各方面で消費者の心を捉えているかが最も重要な要素なのです。
それは経営者の思考やマインドが見事に社内に反映された結果ともいえます、どのような会社も3年も経てば良くも悪くも筋の通った一貫性の何かが芽生えます、企業風土とも言えるのですが組織を導く経営者の心の中が見事に反映されてきます、企業の収益力は経済活動の一つの結果でしかありません、しかしその裏にある消費者の心を捉えた経営者マインドの反映がこれらに大きく寄与していることは否めません。
一つの例ですがコンビニエンスストアの1店舗当たりの1日平均売り上げにこれらを見出す事ができます、セブンイレブンは他のコンビニエンスストアよりも平均で10%程売り上げが多いのです、セブンイレブンは他社と比べて特別な理由があるのかというと立地や商品や働いている店員など何をどんなに比べてみてもそこには何一つ奇策は見当たりません。
つまりセブンイレブンの持つ強みとは日ごろから「当たり前のことを徹底して行うこと」を履行しているに過ぎないのです、選ばれるのは笑顔の接客、徹底した店内清掃、消費者を裏切らない商品、そしてこれらを継続することによる企業文化なのです。
企業文化とは意図的に作られるものではありません、設立当初からの経営者のマインドが自然発生的に徐々に広がっていくものなのです、一度築かれた文化は今度は逆に経営者が変えたくても簡単に変えることはできません、当初の経営者から発祥する怖いまでの存在である「企業文化」、起業したならこれを常に意識して日々の行動を顧みてほしいのです。