2024年2月16日 01:00
会社が窮地に追い込まれるタイミングは幾つか在り、そのなかでも特に気を付けるべきタイミングは売上が一気に上がり業績好調な伸び盛りの頃です、この伸び盛りの状況下で窮地に至る要因は大きく分けて2つあります。
1つ目は運転資金増大によるキャッシュフロー欠如によるもの、2つ目が過剰投資による資金回収不能状態に陥ることです、どちらも「手元に資金がない」という致命的な状況ですが経験が浅いと陥りやすいのが後者の場合です。
会社が伸びている時は社員を増員し設備投資をするなど更に業績を拡大しようとしてしまいがちです、しかし今日売れたからといって明日も同じように売れるとは限りません、思惑通りには行かないのがビジネスの怖いところなのです、「売れる」のはその根拠があるからで、それをどれほど正確に把握できているかが重要なのです。
勢いがある時は現状を正確に把握したうえで次の手を打つ必要があります、それは新規事業を立ち上げるためのリサーチであったり新商品を開発するための準備であったり資金が回っているうちに次の策を実行すること肝要なのです。
勢いに任せて次々に投資を行い回収不能に陥った会社は五万とあります、つまり勢いがある時ほど周囲が見えずに落とし穴に落ちやすいのです、勢いのある時は気持ちが大きくなり無理な投資をしてしまうのは人の常です。
高額宝くじ当選者の破綻率が80%以上という数字を見ても分かる通り大きく儲かれば気持ちも大きくなり無意味な無駄遣いが増えるものなのです、一発屋で終わらないためには「勝って兜の緒を締めよ」の精神が重要です、そしてどんな状況でも常に変わらぬ生活スタイルを貫くことが冷静さを保つ秘訣なのです。