2024年2月13日 01:00
バブル崩壊から三十数年後の今、日本の企業はようやく「喪失感」から目覚めつつあるように感じます、気が付けば急成長&グローバル展開を遂げている企業が多数あります、これらの企業に共通する点は「顧客の本質を捉える目線」です、「安くても質の良い物」という顧客ニーズを見事に捉えて具現化させています。
顧客の求めているものと自分自身の提供したいと思う物が一致すればヒットに繋がり、一致しなければ相手にもされないというのが商品の宿命です、中小企業に多いのが世の流れを読むでもなく先に製品を作ってしまうケースをよく見かけます。
商品はアイデアや思い入れだけでは売れません、重要なのは商品やサービスが「どこを向いて作られているのか」ということです、「良い物だから売れる」、この発想から離れないと売れる商品を作る事はできません、「売れるものを世に送り出す」という発想が重要なのです。
売れるものとは市場が必要としているものが何かを熟知し「買いたい」と思わせるまでの心の動きを掴む一連のシナリオが根底にあります、つまり売れる根拠が重要なのです、まずはその商品を気持ちよく使っている姿やサービスに満足している姿が提供者に見えているでしょうか?
成功している企業は一連のシナリオが実に巧妙にできています、コマーシャルによるイメージつくり、店内のムード作り、接客方法、値決め、値下げのタイミングなど全てにおいて完璧に計算されつくされています、いかに優れた商品やサービスであっても市場の求める小さな「変化」を読んで提供できなければ意味のないものと化してしまいます。
商品そのものの良さに加えて見せ方・売り方など全てを含めバランスのとれた商品やサービスが最終的に消費者に選ばれます、商品やサービスを作り上げることだけに必死になりユーザーの心を置き去りにしていてはいつまで経っても売れないのは至極当然のことなのです。