2024年2月26日 10:00
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は薬効成分が高い「ホウレンソウ」です、「ホウレンソウ」はアルメニア原産の越年生植物でアカザ科の植物です、秋から冬にかけての寒い時期にも出回るハクサイと並ぶ貴重価値のある葉野菜の代表格です。
江戸時代に中国から伝えられた品種と明治時代にヨーロッパから伝わった品種が日本には混在していますが、どちらも非常に栄養価の高い野菜です、茎が赤くなる品種はヨーロッパ産と覚えておくと良いでしょう。
主な成分はビタミンAの基となるベータ・カロチンをはじめとして、ビタミンB群、C、女性には重要なE、止血に効くKなどビタミンのオンパレードです。
更にはヨウ酸は貧血症の特効薬です、他にはミネラルがまた豊富で列記したら切が無いのですが鉄、マンガン、リン、ヨード、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウムなどは特に多く含まれています。
これらのミネラルの薬効としては造血や新陳代謝を促すなどまさに薬要らずの万能野菜です、更にはリジン、トリプトファン、シスチンなどDNAや細胞を構成するアミノ酸が豊富に含まれておりビタミンやミネラルなどと総合して若返りの薬ともなるのです。
ホウレンソウの効果的な食べ方は水に溶け出してしまう成分もあるので、さっと火を通したおしたしや溶け出した成分を全部摂取できるスープが最適です、また新鮮な有機栽培のものであればサラダやジュースなどで生で食べるのもとてもよいです。
気をつける点としては鉄やマグネシウムが豊富に含んでいるので、バランスよく食べないと身体を冷やすだけでなく腎臓や尿管に結石しやすいので注意が必要です。
日ごろから水分を多く取るような人は問題無いのですが、尿が濃くなると特に結石しやすいので一度に多量摂取は禁物です、何事も過ぎるのはよくありません。