2025年3月 5日 07:00
農学についての面白いアンケートがあります、これによると多くの人が「虫食いのある野菜は美味しい」と考えているということでした、しかしこれはまったくの思い込みであり間違っています。
実は健康な野菜には虫がつかないのです、同じ畑の同じ野菜でもあるエリアだけ虫がついて他はまったく虫がつかないという現象が実際に起こります、そこで虫がつく野菜の環境を調べると日照時間が短いなどという結論が導き出されます。
植物は根から水と共に窒素を吸入し葉に送ります、葉は葉緑素を使って日光を浴びることによって葉の中に糖を生成します、そして根から得た窒素分と糖を結合することによって組織の元であるアミノ酸を生成しているのです。
ここで日光が充分に得られなかったり窒素分が少なかったりすると葉の表面に糖分が蓄積していきます、この糖分を虫は好んで食べるというわけです、つまり野菜が健康であれば虫はつかずにアミノ酸が豊富な美味しい野菜になるのです。
そして充分な窒素分がある土で日光を必要量得られる環境で野菜を育てることができれば虫がつかないので農薬散布は不要となります、私は全国の無農薬農場を数年前にいくつも見て回りましたが多くの農場の野菜は元気で葉に厚みがあり虫食いの痕も無いことを確認しています。