2024年12月 6日 07:00
放置栽培を行うにあたり最も重要なのが土壌の土質であることは言うまでもありません、土壌の細菌によって植物の成長に必要な栄養素が生まれ植物に取り込まれるからです、また植物の成長に最も重要なのが根をしっかり張れる土質であることは栄養素が生まれる以上に重要です。
植物が根をしっかりと張れ更には細菌バランスを保つために必須な土壌とは空間が確保できているかです、つまり細かな空間が土壌に形成できているかということが最も重要になります、この細かな空間を保持できている土壌を「団粒構造」と言います。
この細かな空間によって根が張れ更に根は酸素を取り込むことができます、植物は根でも呼吸をしているのです、観葉植物をいつも枯らせてしまう人は根を窒息させているのが原因です、つまり水の与えすぎによって根が呼吸できず嫌気性の腐敗菌の増殖によって根が腐ってしまうのです、根が呼吸できる空間があれば好気性のバクテリアが繁殖し土も根も腐らずに植物も元気に育ちます。
この団粒構造を人工的に造ろうとするのが耕耘機(こううんき)などによる耕起(土起こし)です、これも悪いことではないのですが私が提言する放置栽培では土を起こさないのが定義の一つです、追々説明しますが耕起を行うから不必要な雑草が生えるのです、雑草は種類によって益にもなるし害にもなるのです。
ではどうやって団粒構造を造るかというとズバリ益になる雑草の力を借りるのです、つまりこれが放置栽培の最も重要な「耕起しない」と「除草しない」という事項になります。
益となる雑草はその多くが一年草で春に成長し秋には枯れます、枯れる際には根も枯れます、この雑草の根が枯れた後にできる空間こそが何もせずに団粒構造を造る方法なのです、だから意味も無く雑草を放置するのではなくあえて放置することで土壌の団粒構造を維持しようとしているのです。