
アメリカに遅れること10年後の60年代後半、突如として起こった日本におけるオーディオブームですが現在最も熱いブームが起きているのは中国と香港のようです。
70年代~90年代初頭までオーディオショップが乱立していた日本、ショップの売り場の半分以上がアメリカ製のハイエンド機種の再生中古品でした、特にマッキントッシュやマランツのアンプにJBLやタンノイのスピーカーは人気がありました。
マッキントッシュの中古アンプは今なお人気があり、当時の販売価格の数倍で取引されています。
同じような現象が2000年以降に中国や香港で起きています、そして真空管やデジタルICを使ったオーディオメーカーが百社を超えるほどに乱立しています。
その中でも世界ブランドとして名を馳せているメーカーも徐々に誕生してきており、中国メーカーは今後も目が離せません。
同時に日本の中古市場で日本製のビンテージ物のアンプのジャンクを大量に買い求めるために、この数年で日本の中古市場も高騰してきています。
日本での70年代のように、ジャンクを買い取り本国で再生して高値で売るビジネスは大きな経済圏を形成しているようです。
この現象がベトナムやタイなどにも飛び火して、アジアでは70年代から90年代の日本製のオーディオ機器の再生品が高値であるのも関わらず飛ぶように売れているようです。
時代は国を変え回り戻ってくる、日本のオーディオ文化は2005年ごろから復活の予兆と言われ続けていますが、70年代後半から90年代初頭のようにマニアが狂喜乱舞した時代はおそらく二度とこないような気がします。
それよりもアジア諸国に向けた製品を作り出していく方が企業戦略としては正しいのかもしれません、現在のヨーロッパのオーディオブランドのほとんどが海外戦略中心で活路を見出しています。
日本のオーディオメーカーもおそらくは同じ道を辿るようになり、日本のオーディオマニアが買い求める商品の多くは中国や香港製になっていくのでしょう。
時代の流れというのは寂しいものですが抗ったとしても愉しくはないでしょう、それよりも何事も時代の流れに合わせた愉しみ方を探す方が生産的で幸福だと思うのです。
ネット上で賛否両論の情報が飛び交っていたので、つい興味本位で買ったスピーカーユニットがワンダーピュアが販売するWP-FL08という8Cm口径のフルレンジです。
エンクロージャーは別に購入しないといけないのですが、推奨のエンクロージャーをそのまま素直に購入しました。
ユニットがペアで6,000円、エンクロージャーが7,000円ほどで都合1万3,000円です。
ワンダーピュアWP-FL08+専用エンクロージャ

組み立ては極めて簡単、フォステクスのかんすぴセットと同様にケーブルをカチッと繋いでネジ止めすればあっという間に組み立てあがります。
ネジ止めの下穴も開いているのでなにも気を遣うところもありません。

このエンクロージャーですが、作りはフォステクスのP-1000Eよりもかなり豪華な作りで角の丸め処理も見事だしサランネットも付いています。
何と言ってもターミナルがバナナプラグ対応の高価な真鍮無垢の金メッキものを使っているのです、これ個別に買えばペアで2,000円以上する代物です。

ユニットはOEMだと思うのですが作りはしっかりしています、問題はエンクロージャーです。
組み立てが終わりユニットのエージングがてら音出しテストを実施しました、これはまた別途き報告します。

10年ぶりにオーディオ道楽を復活させ、以来毎日のように世の中の最新オーディオ情報を得るために雑誌の購読やネットなどでの情報を愉しみながら得ています。
オーディオの世界は私が封印していた10年間に大きく変化していました、まず驚くのがオーディオの世界も二極分化を起こしており低価格のエントリークラスの製品と高価格のハイエンド製品に製品化が集中しており、ひと昔前のミドルクラスに製品が集中していた時代とガラリと変わっています。
つまり売れ筋がエントリークラスとハイエンドということになります、ただどうしてもそれが欲しい場合は別として見栄だけでハイエンド製品を買うのはどうかと思うのです。
静かな地方の広い部屋で高音質のSACDでクラシックを聴くのであればハイエンド製品は充分にその存在感を示してくれます、でも騒音の響く都会の狭い部屋でハイエンド製品を買ってもその価値を出せずに無駄な出費となります。
それよりも都会であればエントリークラスの製品を買って音楽ソースにお金を回す方が余程オーディオを大いに楽しめるのではないかと思うのです、オーディオは気楽に楽しめる方が良いです、下手にハイエンドの高級オーディオを買うと楽しむ前に本当に気を使ってしまいます。
友人を呼んでの家飲みなどは難しいでしょう、過去に社員などと家飲みして翌朝アンプやスピーカーにアルコール類の飛んだ後や油成分での指の跡などがべったりついていて、その汚れを落としながら気が滅入ってしまったことがあります。
パーティを行う部屋に置くオーディオ製品は汚されても壊されても気にならないものが一番いいです、そういう意味でオーディオルームのメインシステムとパーティを行うリビングのセカンドシステムを綺麗に使い分けるのも一考です。
勿論リビングのセカンドシステムは汚されても壊されても良いというわけではありませんが、自分自身が酔って汚してしまうかもしれません。
オーディオシステムの使い分け、製品も二極分化なら使い方も二極分化で対応するのがよろしいようです。
これオーディオDIYの記事で取り上げるほどの製作なのかな?
フォステクスの10CmフルレンジスピーカーP-1000Kを、フォステクスのP-1000K専用エンクロージャP-1000Eに取り付けてみました。
「かんすぴシリーズ」の最上位製品で本来は小型デジタルアンプも付いたDIY入門者向けセットですが、数千円の安価なデジタルアンプは不要なのでユニットとエンクロージャの単品をそれぞれ別々にネットショップで購入しました。
左右ペアセットで送料込みで1万円程度、DIYオーディオ超初心者向けとして手軽にオーディオDIYを楽しむスターターキットとしてはお奨めの製品です。
フォステクスP-1000K 10Cmフルレンジスピーカーユニット

フォステクスP-1000E 組み立て済み専用エンクロージャー

ユニットの結線に半田付けは不要で、端子をカチっとはめて後はネジでユニットを固定するだけで終わりです、1台当たり5分もかからず完了してしまいます。
最も時間がかかったのが、ユニットをまっすぐに固定するための予備穴マーキングです、これでDIYキットといえるのかは疑問が残るところです。
夏休みの工作で、お子さんにスピーカーを作る喜びを教えるには良い教材かもしれませんが、大人にはちょっと物足りなさ過ぎて面白味がないです。
あっという間に完成!

45年前のダイヤトーンDS-35B、懐かしい70年代の音を再現したFM放送を聴く為のシステムとして当面の間現役に復帰させようと思っています。
そんなDS-35Bですが、流石に往年の高級システムだけあって本体のユニットは完璧に健在ですが、サランネットは経年経過でかなり傷んでいます、この機会に補修して綺麗に蘇らせようと思います。
DS-35Bのサランネット
結露などのシミが広がっています

流石、70年代の高級スピーカー
サランネットといえどもアルミダイキャストフレームを使ってお金をかけています
イマイマのスピーカーは高級ハイエンドでさえ型抜きのプラスチックですから

まずは、ダボの取り付けネジがサビていますので、今後の事を考えてサビ止めします。
サビのクリーニングとサビ止めは工業用のオイル(ミシンオイル)を使います、綿棒で強めに擦ってオイルを染み込ませます。

こんな感じに、サビが綺麗になり元のビスの黒色も復活しました。

次は中央の補強板が湿気で伸びて内側に曲がってしまい、ウーハーユニットのフレームに当たってサランネットが浮いてしまいます。

テンションを確認したら、この補強板は無くてもまったく問題ないので取り外すことにします。
工作ノコギリでバッサリとカット!


湿気で割れが生じるのを防止する為にカットした面はボンドで固めてから塗料を塗っておきます。

後は、全体的に埃を掃除機で吸い込み、アルミダイキャスト部分はベンジンとアルコールでクスミを取り除き磨きあげます。
硬めのブラシを付けた掃除機でブラッシングしながら埃を吸いこんだらネットのシミ部分の汚れもだいぶ薄くなりました。
あとはエンクロージャーもアルコールと水拭きで綺麗にしてサランネットを取り付けます。
最終的な出来上がり具合はこんな感じです、如何でしょう?
新品とはいいませんがかなり綺麗に蘇ったと思います、45年分の垢を落として気分も爽快です。
