2024年5月29日 07:00
ホームシアターと言えばサラウンド、サラウンドと言えばドルビーサラウンドですがドルビーサラウンドとはいったいどんな代物なのでしょうか?
ドルビーサラウンドシステムは、1977年に公開された映画「スターウォーズ」で使われた効果音システムを家庭でそのまま楽しめるようにと考えられたシステムで、ドルビーラボラトリーズによって1981年に技術的仕様が公開されました。
そのドルビーサラウンドは、その後ドルビーサラウンドプロセッサーとして外付けでの装置が誕生しましたが、それをいち早くアンプに取り入れたのがデノンのAVアンプでした。
デノンは世界で初めてドルビーラボラトリーズから認定を受けたメーカーなのです、その後ドルビーサラウンドはセンターチャンネルを追加しての本格的システムとして1989年に「ドルビープロロジック」が公開されました。
ここから本格的なホームシアターブームが到来したと言っても過言ではありません、そして1995年にはデジタルディスクリート化を施したドルビーデジタル及びDTSが、更に2007年にはロスレス音声を採用したHDオーディオに発展していきます。
そして現在最も新しい方式が2014年に公開されたドルビーアトモスで、これまでのようなマイナーチェンジではなくサラウンドの大革命ともいうべき仕様なのです。
これまではチャンネル単位での音作りであり基本はステレオだったわけです、それが一転してチャンネルベースからのサラウンドではなく、オブジェクトベースによるサラウンド方式へと別次元のサラウンド方式に変更されたのです。
つまり、ドルビーアトモスで記録されたDVDやブルーレイを本格的に楽しむにはドルビーアトモス対応のAVアンプが必要になるのです。
尚、ここでもデノンが先行してAVアンプに取り入れ、視聴会では「5.1.4Ch」方式と説明されていましたが、その後「9.1Ch」と表記されるようになりました。
尚、ドルビーアトモス方式から3Dサラウンドという立体音像が家庭でも容易に体験できるようになりました。
このようにサラウンド方式がどんどん変化して行きますので、その意味でAVアンプとDVDやブルーレイプレーヤーは定期的に買い替える必要があるのです。
つまり、AVアンプとDVDやブルーレイプレーヤーには記念品的な価値は生まれても継続的な実用価値は生まれないのです。
もし、現在中古で買うのであれば2015年以降のドルビーアトモス対応ということになりますが、当時の中古を買うなら現在の新品の方が仕様が更に上で価格は新品なので高いのですがコストパフォーマンス的には現在の方が高いと言えます。
したがってAVアンプの中古は常に二束三文で取引されるのです、ここがオーディオのビンテージアンプやレコードプレーヤーと最も異なるポイントです。