2024年12月21日 07:00
スピーカーのエンクロージャーの組み立てが終わったところで、次はペイントに入ります。
ペイントはしなくても音には関係ないと思うのですが、DIYマニアは口を揃えて「ペイントした方が音が締まる」と言います。
機械で測ってもほとんど変わらないというのが事実ですが、私が思うにペイントをすると張り合わせで少しの隙間ができてしまってもこれが塗料で埋まるので音漏れせずに、更には強度が圧倒的に増すのは確かです。
また、見た目もやはり良くなりますので、是非ペイントすることをお薦めします。
ペイントする前に必ずやってほしいことがあります、それは角落としとサンドペーパーがけです。
直角になっている角を少し落として丸みをつけると、触った触感がすごく良くなることと当て傷に強くなることです。
角落としは木工ヤスリを使えばあっという間に終わります、あとは塗装面を軽く細目のサンドペーパーで磨いておきます。
ボンドのはみ出しなどもこれらによって綺麗になり仕上がりが全然違います。
薄めの塗料で1回目のペイント、これを3回に分けて徐々に濃くしていきます。
面倒ですが手間をかければそれだけ綺麗に仕上がります。
ペイントも組みたてと同様に、6台を並行して乾かしながら順ぐりに作業していきます。
3度塗り後、塗り荒が消えていき色合いも落ち着いてきます。
最後は薄めずに原液で仕上げに入ります。
仕上げのペイントは下塗りのような柔らかいブラシではなく、硬目のブラシの毛を1/3くらいの量にカットして更に半分以下にすいてペイント跡が付くようにします。
これ私独自の天然木調仕上げ用ブラシ加工です、いろいろ経験してくるとこういうことが思いつくものです。
塗るときには天然木のように少し自然なカーブが出るように塗ります、ここで常に天然木のテーブルなどをよく見ているかの観察力のセンスが出ます。
毛を加工したブラシ
ツルツルのMDF材が天然木のような風合いになります。
流石に3回塗ると、MDF木材に厚めのPP(ポリ塩化ビニール)加工をしたように隙間などが綺麗に埋まり強度も増します。
うっすら木目調の模様が浮かぶ
6台すべてのペイントが完了し、最終乾燥に入ります。
水性塗料だと数日間は表面がベタつく感触ですが2週間もすれば表面がサラサラになります。
ペイントをすると別物のようです、そして完成させた喜びもマックスです。
これがDIYでしか味わえない喜びなのです。
そして作り始めから1か月以上も待ってスピーカーユニットの取り付けと音出し試験、ワクワク感もマックスです。