2024年5月27日 07:00
オーディオ雑誌の多くには、70年代の発売当初から「オーディオ愛好家訪問」というようなオーディオマニアのシステムを読者に紹介しつつ、音の専門家が音環境等を調整してくれる企画があります。
こういった記事を見て、読者は自身のオーディオシステムや環境を構築する参考にするわけです。
私もこういった記事を読んで音響工学の複雑さを学びとってきた一人です、それはよいとして何が言いたいかというとオーディオマニアも人それぞれだなということです。
私が好感を持てるマニアは家族を入れないオーディオ専用ルームを持ち、常に部屋を綺麗にしていてオーディオ製品もラックなどに整然と並べています、またケーブル類はできるだけ外に見えないように上手く工夫して隠しています。
こういったところに気を使っている人のオーディオ写真を見ると、何故か気持が落ち着くのです。
逆に高価な製品を使っているにも関らずサイズが不揃いで、しかもスピーカー・アンプ・レコードプレーヤなどの置き方がメチャクチャで見栄えが極めて悪い人もいます、ケーブル類もそのまま直線距離で引いているので音には好影響でも歩くにも歩けない状態です。
写真では解りませんが何となく想像がつきます、「スピーカーやラックの後ろは埃だらけなのだろう」と、何故なら絶対に動かせなくて掃除出来ないような設置をしているのですから。
オーディオは音質を極める道楽、でも私は外見も音にしっかり出ると思います、部屋の中に自然に溶け込むようなシステム配置、こういった美的センスも重要ではないかと思うのです。
同じような音色なら私は絶対に見栄え重視で製品を組み合わせます、「オーディオにもエレガントさを」、これは私のポリシーでもあります、そしてオーディオルームもその人の個性がそっくりそのまま表面化するのではないかと思います。