2023年11月 6日 08:00
「そんなに凄いものなら、何故当社なの?」
これは自分のアイデアは「今までにないもので、絶対売れる」と企画書を持ってきたベンチャー企業の社長に私が発した言葉です、起業したてのベンチャー企業の多くはアイデアを企画書や事業計画書にまとめて資金調達を行うことが多々あります。
ITバブルの頃はそれでも調達できていました、そして意味も無い開発投資を行って結局は売れずに倒産に追い込まれます、そろそろベンチャー企業も勉強しているだろうと思っているのですがこういうベンチャー企業は今も後を絶たないのが現状です。
正直なところ企画書ベースで出資する法人もベンチャーキャピタルも現在は皆無です、余程冒険好きな個人のお金持ちであれば別ですがこれも期待できません、なぜなら何度も痛い目に遭っているからです。
銀行も流石に起業したてでは大金を融資してくれません、したがって直接調達の道しかないのは解るのですが世間はそんなには甘くはないのです。
ベンチャー企業が資金調達を行うのならその経営者が成すことは一つです、まず自社や自分のお金で紙ベースの話ではなくて現実に製品化して見せて欲しいのです。
本当に凄いものであれば引き手あまたのはずです、他者からお金を得なければ事業化できないような状況でそもそも新事業を興すすべきではないのです。
新事業で資金を集めるのは事業ベースの基本開発が完了し後は売り出すだけというくらいの時です、集まったお金で応用システムの開発や次世代製品の開発、そしてマーケティングに投資して一気に上り詰めるのです。