2023年9月 6日 08:00
ホンダ創業者である本田宗一郎は指示を出すときは「今やれ!」が口癖だったそうです、会議では「期日に間に合わない」と言おうものなら「君たちは1日を8時間で計算するから間に合わないのだ、1日は24時間あるんだ、最後までやってみなけりゃ判らないだろう」と一蹴したそうです。
パナソニックの松下幸之助は、営業担当部長から「期日の今日までに達成できませんでした」という営業報告を夜の10時に受けたとき、「期日までに2時間もあるよね」と言って電話を切ったそうです。
歴史を作ってきた人の時間感覚は尋常ではありませんが、これらから学ばなくてはならないのは「最後まで諦めない」ということです。
自分が正しいと思って計画し継続させてきたことは何時かは実現します、しかし計画にある期日にはできないかもしれません、でも最後まで諦めなければ何処かで必ず達成するものです、達成しないのはできないと諦めて逃げたときです。
天才たちが残した多くの方程式や発見は諦めずに最後まで考え続けたからこその結果です、またその結果において凡人が「天才」と称されるようになるのです。
成功者と一般の人との差も同様です、最後まで諦めなかったか否かでしかありません。
そして成功するための「秘策」とは心身ともに疲労し、「もう駄目だ」というくらいに考え続けたときに更に自分を追い込んで再考してみることです。
そのときです、限界を感じた脳から大量にノルアドレナリンが分泌されます、そしてその危機的状態から精神を開放する為に今度はセロトニンが分泌され更にドーパミンが大量に放出されます、その瞬間にポンと脳裏に浮かぶビジョン、それが成功の秘策である場合が実に多いのです。
だから最後まで諦めたら駄目なのです、志を持っての起業であっても焦りや重圧から逃げ出したい気持ちはよく解ります、それをあえて苦しい状況を継続させる、自身で打開策を見いだすまでを待つ方も当人以上に苦しいものだということを知ることです。