2023年7月28日 08:00
「速やか」・「早急」・「至急」・「ASAP(as soon as possible )」など、一体何日間が正解なのでしょうか。
これほど適切なようで曖昧な言葉はないと思います。
人によっても企業によってもまるで解釈が異なるようです、したがって自分の都合によって解釈する人もいてもおかしくありません。
以前、顧問弁護士さんにビジネス上のトラブルが発生して契約書などを見てもらった事があります。
その時の顧問弁護士さんの話では、「一般的に速やかにとは7日以内という解釈をします」ということでした。
付け加えて言うと「ただし法的に縛られるものではない」と、これまた曖昧な回答です。
つまり、「相互の良心によってできる限り優先的に扱い短時間で処理して誠意を示す」、という意味で用いられるようです。
当社はその件以来、契約書だけではなく相手に示す書類には必ず日付を示し「*月*日までに」と明記するようにしています。
「良心に任せる」というのは本来のビジネスの姿です、お互いの事情や立場を尊重し誠意ある行動を行うということは信頼関係の証でもあります。
しかし一旦事が起きると、なかなか悠長なことを言っていられないのがビジネスの世界です。
本意ではありませんが、やはり契約事項は曖昧な表現ではなく明確に示す事がトラブル回避につながりお互いに尊重しあえるのかも知れません。