2023年7月 5日 08:00
経営コンサルタントをしていた頃、当社の支援で法人化したクライアントさんからバッシングにより売り上げが大幅に減少して困っているという相談がありました。
バッシングされているのは例の匿名で投稿できるBBS、確かにそのクライアントの個人名やビジネススキームの名称で検索するとトップに出てきます。
売り上げ推移表を見るとそのスレッドがローンチした時期と同期しており、申し込み者からの解約や振り込みしてこない人も多くなったと言います。
弁護士を通じて掲載の削除を求めたが応じてくれないということで、生活に支障が出るほど深刻な状況でした。
本人は投稿されている内容の事実無根を私に訴えますが、問題意識の方向が違うのではないかと思うのです。
対策手段は別としてバッシングされた人が最も考えなくてはいけないことがあります、それはバッシングされている内容が真実か否かということではありません、重要なのはバッシングされたという事実なのです。
つまり重要な真実は、バッシングされるような恨みを人に持たれてしまったということです。
まず深く反省し、そして犯人の目星がついているというのであれば早期に会って面と向かって真摯に話し合うべきです。
こういった人間関係の縺れに際して、自身は表面に出ず他者を介して解決しようとする行為もまた極めて感心できません、そういうところが更に恨みを増長させてしまうのです。
潔く、起きた事実を真摯に受け止め、自身の起こした問題であれば自身の手で解決させるという覚悟と姿勢と行動が重要なのです。
結局自身に不都合な事実が起きるのは全てが自身が行動してきた結果なのです、これを素直に認めることです。
バッシング問題の相談は少なくありません、SNS投稿を見て「事実を知って裏切られた」というような内容のメールが毎日のように届いて精神的に参っているという相談もありました。
そのメールを読ませてもらいましたが、確かに厳しい内容ですが実に冷静に書かれています、決して悪意があるような内容ではありません。
公開した記事は誰が見ているか解りません、責任ある表示や投稿に心がけることは経営者としての責務として当たり前のことなのです。