2023年5月 8日 08:00
突然ですがブランドとは何でしょう、ロゴが付いている高価なものでしょうか?
そうではありません、ブランドとは品質やデザインなどの安心感や価値観を消費者に提供する「証」です、その対価として消費者は高くても購入するのです。
したがって価格対価値(コスト/バリュー)で見て損の無い物だから消費者は安心して買うのです、それが真のブランド商品というものです。
ところで「価値」とは何でしょうか、上記の場合は商品としての品質保証の証ですが他方絵画の場合では1日でパッと描いた絵と1年がかりで描いた絵だと当然1年がかりのほうが価値が高そうです。
しかし消費者は1日であろうか1年であろうがそんなことはどうでもよくて、「これは1年もかけて描きました」と言って高く売れるのであれば誰でもがそうします。
絵画の場合は自分の感性とマッチするかどうか、もしくは貴重価値が重要であり作られた時間を買うわけではありません。
更にプロ野球の選手の年俸はどうでしょう、シーズンを通して出ているレギュラーより年間100打席しかない代打の方がはるかに多くの年俸を貰っている場合があります。
これはその一振りで試合を決めた場合、しかもそれが優勝への大きな一勝だとしたらその一打席に膨大なお金を払っても損はしないと考えてもおかしくはありません。
何故なら、プロ野球とは興行でありファンが喜ぶ試合をして多くのファンに来てもらうことにより商売が成り立つからです。
一般的なビジネスで言えば、その商品やサービスがどれ程の時間とリソースを使ってできあがったものかなどどうでもよいことなのです。
消費者は、それを購入し利用する事によりどれほどの利得を得て効果が上がるのかを期待して買うか買わないかを決めるのです。
良いものかどうかメリット有るものかどうかは買い手が決めるものであり、売り手が決めるものではありません。
どんなビジネスでも売り手の価値観ではなく、買い手の価値観によって成り立っていることを再認識することが肝要です。