2023年5月 2日 08:00
名を取るか実を取るか、これもまた人によって様々で面白い価値観の一つだと思います。
例えば連日のようにテレビによく出るタレントや芸人さん、露出度や人気から想像してさぞかし年収もすごいんだろうと思って調べると驚くほど安かったりします。
番組制作側も予算内で盛り上げるために頭数合わせに苦労します、当然ギャラが安い人を多数選択するのが常だろうから納得の年収額です。
本当にギャラの高い人は露出度の高いテレビや雑誌ではなく公演で稼ぎまくっています、これもまた易々と姿を人前には出さないという希少価値を作り上げる戦略の常です。
企業や組織を考えるとホームページを見ただけで組織の実情が見事に解ってしまいます、同様にしっかり稼いでいる経営者はSNSなどで滅多に情報開示などするはずもありません、露出を下げることが逆に存在感を示すことにも繋がっていることを解っているからです。
しっかりした組織であればある程代表の顔はなかなか見えてきません、顔となれる社員やパートナーが不在だとやはり代表自ら前面に出ていくしかないのです。
自分を売りたいのか、それとも企業や事業を成長させることを売りとするのか、経営者の露出度で将来どのようになるのかは容易に想像できてしまいます。
組織を組成して事業を行っていくのであれば代表者ではなく組織名や商材名を前面に出していくべきです、そして顔となる社員を育て上げる事が長期に継続できる組織となるのです。
何故なら代表を売っている組織では代表が問題を起こしたり退いた途端に衰退するケースが定石ともなっています、これもまた経営の常なのです。
露出して名を残したいなら、潔く経営者ではなく個人事業主としてやっていくのが正解であり成功する可能性が極めて高くなります、法人を設立して経営者として生きていくなら名ではなく実を取ることに専念すべきだと思います。