2023年5月22日 08:00
「どうして私を助けてくれないのだろう?」と思う前に、その人が今までに自分にしてくれた事を考えることが重要です、苦しい時に助けてくれないのには必ずその人なりの理由が有るのです。
「支援」を表す例に昔からこんな言葉が有ります、それは「本当の支援とは井戸を掘ってあげることではなく、井戸の掘り方を教えることだ」と。
井戸を掘ってあげても枯れたら終わりです、しかし掘り方を教えて自分で掘った井戸であれば枯れる前に別の場所に作ることも枯れそうな状況を察することも可能となり、一度会得すれば水に困る事はなくなるからです。
ビジネス支援や生活支援も同じ事が言えます、継続してお金を得る方法を教えその人が習得しなければ一時的に空腹を凌げたとしても継続した生活基盤を築くことはできません。
しかし、それには支援する側もされる側も直接的な支援に対して比べ物にならないほどの精神力と時間、そしてそれを確立するまでの費用も必要です、それを克服しなければそれまでの支援が全て水の泡と消えてしまいます。
水を得るために取り急ぎの井戸を掘ってあげて、そして井戸の掘り方まで教えてあげて、あとはその人の努力次第です。
努力を継続せずに新たな井戸を掘る前に掘ってあげた井戸を枯らしてしまって、「何で助けてくれないのだろう?」と言われてもはたして再度助ける人がいるだろうか?
人間とは他者からしてもらった事は忘れやすいのです、しかし他者にしてあげた事は良く覚えているのです。
感謝と努力を忘れずに苦しくも教えてもらった事を継続してさえいれば、必ずその時の状況で再度支援することは吝(やぶさか)かではありません。
しかし努力も継続もしていなければ、今度も同じと考え誰もが支援を見合わすでしょう。
支援してもらおうとする者は、支援する側の気持ちを自分の事以上に優先して考えてみることが肝要です。
自分の行いの恥ずかしい事が沢山見えてくるはずです、見えたらその瞬間に改善していくことが肝要なのです。