2023年5月10日 08:00
私の中での強い記憶に2008年大阪国際女子マラソンでの出来事があります、15年も前の出来事ですが未だに脳裏に鮮明に焼き付いて離れません。
その出来事とは、ハーフマラソンで日本記録保持者である福士加代子選手の期待されてのフルマラソン初チャレンジの結末です。
なんと30km手前まで2位を2分近くも離しての独走状態であったにも関わらず、30kmを超えた辺りから顔をゆがめ突然減速し結局歩くような状態でゴールしました、順位は言うまでもなく招待選手の中で最下位でした。
競技後のコメントでは「急に身体が動かなくなり記憶が無くなった」といいます、極度の脱水状態による脳麻痺状態であったことが覗えます、最後は気力だけで無意識のうちに歩いていた状態であったのではないでしょうか。
同じマラソンという競技でも距離が2倍に伸びれば全く違う競技です、また彼女は練習でも30km以上は走ったことが無いと言います、まさに未知なる領域にチャレンジしたのです。
マラソンに限らずボクシングやカーレースでも、クラスが変わればまるで違うスポーツになると言われています。
ビジネスでも趣味でも日常生活でも同じことです、未知なる事項に関しては何が待っているかも判らないのです、何故なら経験が無いからです。
誰でもどんなことでも未知なるチャレンジには大きなリスクが伴うということを忘れてはいけません、そしてリスクを解ったうえでチャレンジし失敗の連続から学んで行くことです、つまり「経験による学習」です。
「成長にリスクと失敗は付き物」、それが怖ければ何もしなければよいだけです。
未知なる領域にチャレンジするのか現状維持で甘んじるか、それはそれぞれの価値観の問題だと思います。