2023年2月 6日 08:00
経済学や経営学において、しばしば「イノベーションジレンマ」という言葉が登場します、このイノベーションジレンマとは改革をしなくてはいけないと解っていてもできない状況を指しています。
多くは大企業がその状況に陥ります、そしてその明確な理由も存在しています。
一つは、組織が大きすぎて末端まで浸透させるのに多くの時間とコストがかかってしまうからです。
この予算をどうやってひねり出すか、余裕の無い中では経営者が解っていてもなかなか実行できない理由がここにあります。
もう一つは、既存のサービスや業務フローが確立されており、これを壊すという行為が精神的に大きなストレスを生みます。
コンサルティングで多い質問が「既存のシステムと連動できるか?」、「既存のシステムからどうやって移行するのか?」が大半を占めます。
私は秩序が変わるとき一旦は生まれ変わる必要があると考えています、したがって旧来のシステムとしばらく併用させ、来たる時期に完全移行することが最良の方法だと思います、古い体質にしがみついていては新しいものが誕生し成長することは難しいでしょう。
よく例えられるのが「恐竜の絶滅」です、地球環境に大変動が起きたとき恐竜は対応できずに絶滅しました、方や小動物は新たな環境に適応するように進化を遂げて生き延びました。
現在あらゆる業界で新たなる秩序が生まれようとしています、それがデジタルトランスフォーメーションであり、これらの先に在るAIと結びついた未来形のIT技術です。
これらのIT技術革命はこれまでにない大きな地殻変動となります、アナログから完全デジタル時代への移行、どの業界もこの地殻変動に進化を遂げなければ生きてはいけません。
今後あらゆる業界で新たなる秩序が生まれます、そしてその中で淘汰されていく企業が後を絶たないでしょう。
変化するときに変化する、これができなかった企業は当然のこと淘汰されていくのです。
また企業のみならず人もまた大きく変化していかなくてはいけません、時代に合わせて変化を遂げて進化していく企業も人も生き残り未来において繁栄していくのです。