2022年12月16日 08:00
兵法三十六計に「抛磚引玉」(ほうせんいんぎょく)という計があります、意味は「自分に不要なものを放出し価値のある物を得る」というもので、これをビジネスとして考えるとリサイクルショップがまさにこれに当たります。
自分には不要な物でも、他者にとっては必要な物であるなら充分な価値をそれに見出すことができます、このビジネスは質屋として江戸時代からありました。
質屋とは宝飾品や美術品、また昔では着物や帯などの換金性のあるものを担保に預けてお金を借りるというビジネススキームで、お金が返って来ない場合はそのまま担保として入れた物は売られてしまいます、これを「質流れ」と言います。
質屋ではこうした質流れ品を展示しては妥当な価格を付けて売り、貸したお金に利子を付けた対価で回収するのです。
これが近年においてはお金を借りるというステップを短縮し不要な物は売るという単純化されてきました、これで上場した企業も存在し、パソコン・オーディオ・家電・家具・酒類・ブランド品・衣類・書籍・CDやDVD・ゲームソフトなどはよく知られています。
不要な物はただ同然に買い取れ時節によってはそれを高く売ることができるのです、世の流れを読みビジネスにいち早く採りいれた者が次代の勝者になるのです。