2022年8月 7日 08:00
十五歳を「志学」、三十歳を「而立(じりつ=立身)」、四十歳を「不惑」、五十歳を「知命」、六十歳を「耳順」、七十歳を「従心」という年齢の呼名が有るのはご存知でしょうか。
これは孔子論語の有名な一節から来ているのです。
多くの人も、この一節はご存知かと思いますが復習を兼ねて再度覚えていただければ幸いです。
子曰わく、
我十五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順う(したがう)。
七十にして心の欲する所に従って矩を踰えず。
<翻訳>
私は十五歳の時に学問に志しました、三十歳にしてそれまでの学びが固まり立身できました、四十歳で事の道理が理解でき迷わなくなりました、五十歳で自分の天命(使命)を知りました、六十歳で他人の言葉を素直に聞け自分の振る舞いに生かせました、七十歳で心の思うままに生きても人の道を外すことがなくなりました。
これを改めて今じっくりと読み考えるに、「なるほど!」と素直に受け入れられます。
少なくても10年ほど前までは、「それは孔子自身のことだから俺のことではない」程度にしか思わなかったかもしれません。
でも今では心に響いて止みません、これこそが人間として生まれてきた最高の成功では無いでしょうか?
60歳にして他者の言葉を素直に聞けるようになった、私の今の心境にマッチしています。
気付いた時が旬です、それに素直に従うことが肝要です。