2022年7月18日 08:00
動物は人間に限らず自分にとって好ましくない状況、つまりストレスを感じると本能的にその場から逃避しようとします。
これは精神力が弱いのではなく動物の本能であり、生きていくためにDNAに備わった自己防御システムとも言えます。
強いストレスを感じお酒を飲んだり自分を理解してくれる人に癒しを求める人もいるでしょう、一時的には確かに救われた気持ちになり心地良いかもしれません、しかし現実問題としての自分の環境も状況も何も変わっていません、自分の気持ちだけが一時的に避難しただけです。
現実に戻ったとき逃避する前よりも大きなストレスを感じます、一時的に楽になった分落差が大きくなるからです、そしてまた更に遠くへ長く逃避することになります。
例えば、これは本当は手術しなければならないほど痛んだ内臓を一時的な痛み止めの薬で一時しのぎをして更に悪化させているのと酷似しています。
ではどうすれば良いかというと腹を据えて手術するしかないのです、そうです更なる痛みに耐えて完治させるしかないのです。
痛い思いに痛さを重ねた結果、その全ての痛みから解放されたとき澄み渡るような本物の開放感と清涼感に包まれるはずです。
根本原因の多くは自分の思考と行動です、強いストレスを感じたら逃げ場を求めるのではなく真摯にそのストレス原因に対して向かい合う強さを持つことが重要です。
例えその原因が自分の心の弱さや未熟さにあったとしてもです、自分にあった場合は更に厳しく現実に向かい合う必要があります。
ストレスの根本解消は逆転発想での行動が良い結果を生む可能性が高いです、何時までもストレスから逃げていても根本原因は何も解消されません。
更には、何時までも逃避している自分に失望したらそれこそ二度と現実世界には戻ってこれなくなる恐れさえあります。
昆虫は成虫になる直前の蛹から孵化するときに一生で最も大きなエネルギーを使います、蛹から孵化することができない昆虫は蛹の中で一生を終え成虫になることはできません。
人間も同じように成長し進化する為には、通らなくてはいけない厳しい過程を1度は経験しなければ一皮むけた完全な大人に成長することができないのです。
無責任な失言に言い訳にもならない逃げ口上、自分の過失を認めず責任逃れ、世の中こんな未成熟な大人が増えてきたように思います、これで本当に自身と家族が守れるのでしょうか?