2022年7月16日 08:00
行きつけの小料理屋でのこと、誰ともなく「不景気になるとそれまで見向きもされなかった男性までもモテるようになる」という話になりました、それを聞いていた私はあくまでも私見としてこんな話をしました。
「景気の良い時には女性が各所で活躍できるケースが多くなり結婚よりも仕事を優先する女性が多くなる、逆に不景気だと男性でさえも職を失う時代になるので女性は更に厳しくなり仕事よりも安定した生活を確保する方に気持ちが動く、したがって不景気になると結婚願望の女性が多くなるのでどんな男性でもモテるようになるのでは?」と、みんな確かに一理あるという反応を示しましたが付け加えてこうも言いました。
「でも不景気だと男性がモテても男性も経済的に厳しくなるので女性もそれを確認して結婚まで踏み切れなくなる、結果として女性の自立心が好景気時代以上に芽生え結果男女ともにチグハグな不幸な状況が今なのでは」と。
この数年間で婚活関連企業は旺盛を極めています、その陰で何度お見合いしても相手が見つからずに精神病にまでなる男性が激増しているといいます。
結婚願望の女性が増える一方で男性の経済基盤も揺らいでおり、経済的な問題で結婚までたどり着くケースは激減しているといいます。
2極分化の時代の中で各所でこうしたチグハグな状況が生まれていることは確かです、例えば就職問題では大手企業の求人倍率よりも中小企業の方が4倍もあります、しかしみんなが大手を希望するために大卒者の就職率は過去最低水準になっています、その裏で居酒屋チェーンやコンビニチェーンでは人手不足から閉店する店も多くなってきています。
結婚問題にせよ就職活動にせよ、視点を変える必要があるのではないかと思わざるを得ません。
周囲の状況を見るのではなく、自分の考えに素直になれば視野も広がるような気がします。
そして誰でもが利益を享受できた平和な時代と違って今は淘汰の時代、常識的な今までの価値観で人や事象を見ないほうがよいと思います。
今が良くても明日は解りません、同様に今悪くても明日は解りません、少なくても表面的な事項にとらわれずに何事も本質を見極めることが肝要です。