2022年7月 8日 08:00
行動心理学者の実験によると、言葉の伝達能力はたったの7%だといいます。
実験結果の正否のほどはわかりません、それは実験の被験者や実験方法にもよってかなりの誤差が出てしまうものですから。
ただ、明らかに言えることは言葉での情報伝達は正確では無いということです、文字となると尚更ではないでしょうか。
例えば野に咲くスミレ、これを言葉で言い表してみてください。
おそらく全員違う回答になります、共通する項目は「紫」とか「小さな花」などの一部だと思います、これが言葉という実に曖昧な伝達システムの本質なのです。
したがって重要なのは、「言葉そのものを信じるのではなく、その裏に在る物事の本質を見抜く能力を身につけること」に尽きます。
更に同じ文章でも人によって受け取り方がまるで違います、これは読んだ人それぞれが自分の経験や感性によって解釈してしまうからです。
万人に受ける会話や文章は当たり障りのないものが多いのも事実です、これは占い師の手法と同じで皆が「そうそう」と思う事を多く取り入れた内容になっているからです、そういう会話や文章は悲しきかな殆ど心に残りません。
例え初対面での印象が悪くても相手の心に残る人間であったり、何時までも覚えていてもらえるような会話や文章、これが実は本物なのではないでしょうか。
「塩の味を伝えたければ舐めさせてみることだ、たったの1秒で伝わる」、これが体験から学ぶ「会得」というものです。