2022年6月23日 08:00
今も昔も口達者な人がいます、ところで口達者とは「話しが上手い」とか「交渉に長けている」などという意味ではありません。
役に立たない事項を自分の言いたいように話しができるという意味において、本来は褒め言葉としては使えない言葉なのです。
ビジネスに、自分の言いたい事をハッキリ言えるかどうかなどはどうでもいいことであり何の役にもたちません。
話しをさせれば、何を言っているのかよく解らないが大成功している人など幾らでもいます。
セミナーやプレゼンテーションだって同じことです、言いたい事が言える能力などは関係ありません、相手に正確に伝えられる能力が肝要でありそれは話し方の問題だけではなく人間性を含めた仕草などすべての評価なのです。
話しは上手いがビジネスにまったく繋がらない人は、話しをするという行為そのものに何か大きな勘違いをしているかもしれません、結局のところビジネスに重要なのは姿勢と結果だけです。
口達者で言った事をやらない、約束は守らないか忘れる、金払いは悪い、仕事を頼めばやっつけ仕事、これでは評価に値しません。
話しはよく解らない、でもしっかり約束を守り言った事は必ず実行する、当然有益な人が寄ってきます、ビジネスで成功する人とはこういう人なのです。
最近では口達者というか言い訳達者が多くなってきている気がします、言った事をやっていない現状を咎めると冒頭から「やろうと思っていました」と言い訳が始まります。
「口達者が何になる、覚悟が乏しい証拠だよ」とは孔子の教え、今も昔も口達者は厄介者として見られているようです。
プロなら言い訳する状況をそもそも作りません、約束した事を約束通りの期日までに行うだけのことなのです、それがプロとしてのルールであり信頼されるための最低限のマナーなのです。