2022年7月21日 00:00
我々は人間界では「鬼」と呼ばれ人間に恐れられている、そして人間よりもずっと前からこの地で平和に暮らしている。
ところが突如として現れた陰陽師と呼ばれる魔法を操る人間に手痛くやられ、ようやく逃げてたどり着いたのがこの「鬼ヶ島」である。
この島の生活は過酷でした、でも家族と共に再び平和な暮らしができるようになりました。
しかし、その平和が一夜にして破られたのです。
桃から生まれたという悪魔の化身は、薬物入りの団子一つで猿と犬とキジを手下につけ我々の平和な島を急襲したのです。
そればかりか、祖先から引き継いだ大切な宝も全部奪われたのです。
さてこれは、視点を鬼側で見た「桃太郎伝説」です。
刑事ドラマやサスペンスドラマなども犯人側から視点を変えて見ると、ものすごく刑事が悪者に見えてきます。
物事の本質とは、一方からの視点で見た情報ばかりではその真実も真相も見えてきません。
また、偏った情報での判断では取り返しがつかない重大なミスにも繋がります。
ビジネスも人間関係も然りで、身内だけでなく敵対する人の声を聞いて初めて本質が見えてきます。
「どうして売れないのか?」、ではなく「どうして買っていただけないのか?」。
「どうして理解してくれないのか?」、ではなく「どうやったら理解してもらえるか?」。
「どうしたら便利になるのか?」、ではなく「どうして不便なのか?」。
自分の立場で幾ら考えても答えは出てきません、自分の立場と相手の立場で物事を考える姿勢が重要なのです。
響きの良い天使のささやきが、実は達成を妨げる悪魔のささやきだったりするものです。
私は常に自分に言い聞かせている事があります、それは「心地良い事実は疑ってかかれ」ということです。