2022年4月19日 00:00
「なんにもない、なんにもない、まったく なんにもない ~、ただ風が吹いてた」、大学時代に観ていたテレビアニメ「始め人間ギャートルズ」のエンディングソングの歌詞です、先日のこと深夜に何気にテレビを付けたら懐かしのアニメソング特集をやっていて曲が流れた瞬間に耳が釘付けになりました。
そして40年以上も前の懐かしく暖かい思い出が頭いっぱいに広がってきました、本当に私の大学時代は携帯もパソコンもテレビゲームも個人電話すら無かった時代です、友達との連絡も手紙か公衆電話だけです。
今と違ってすれ違いや待ち合わせで待たされることなどは当たり前のようにありました、何もかもがまるで止まったかのように時間がゆっくりと流れていました。
物やお金の貸し借りなどは日常的にありました、どんな物でも持っている人が無い人をカバーした時代です、お金が無くても買い物もできて銭湯にも入れてもらえた時代です。
仕送りが入ってお店や銭湯にツケを払いに行ったら「あの時はあの時、今日は今日」と言ってほとんど受け取ってもらえませんでした、知らない地で知らない人の愛情にジーンと心が温かくなったのを覚えています。
便利な物も贅沢な物も何にもかもが無かった時代、お金が無くても不思議と不安も悩みも何も無かった時代です、だってみんながそうだったのですから。
何時の頃からだろうか、こんなにも世の中が自己利益優先の人で溢れかえってきたのは、大事な事を忘れさられている気がしてなりません、他者を踏み台にしてまで手にした僅かなお金で生活して本当に心から幸福だと思えるのだろうか?