センタースピーカーの実力の程は?-2~オンキョー D-508C
2024年7月 1日 08:00
フロントスピーカーを変えるごとに合わせるセンタースピーカーに苦労していた頃、手あたり次第に各種センタースピーカーを買っていました。
そんな苦々しい頃の経験を元に、来たるべき将来を考えて購入した1台がこのオンキョーのセンタースピーカーD-508C(2006年発売、3万円)です。
ただ、この1年後にホームシアター道楽を封印してしまい、音質確認程度で殆ど使われる事もなくトランクルーム行きとなった1台でもあります。
オンキョー D-508C
オンキョー独自のA-OMF素材コーンのモノコック(一枚形成)仕様の13Cm口径のウーハー2発に3Cmリング型ツイーターという豪華なユニット構成です。
外装も光沢仕上げで高級な印象を受けます。
買った理由は一つ、それはお気に入りの愉音で鳴らすオンキョーの小型ブックシェルフD-212EXのウーハーと同じA-OMFコーンを使ったユニットを搭載しているからです。
つまり、中音域の強烈な張り出しを期待しての購入です。
オンキョーD-212EXのウーハーと同じA-OMFコーンのウーハーを使用しているD-508C
右が小型ブックシェルフの名機、オンキョーD-212EX
音質は、D-212EXのような特殊構造のバスレフ型エンクロージャーによる下まで伸びた低音域こそありませんが、中高音域の張り出しの良さはセンタースピーカーとして理想的な音質です。
同じオンキョーの名センタースピーカーHTS-C10と並べて同じアンプの左右に繋いで音質を比較すると、サイズが小さい割に張り出す中高音域はほとんど差がなく価格を考えるとコストパフォーマンスが高いと言えます。
HTS-C10が壊れた際の代役としても充分に使えるセンタースピーカーです。
それにしても90年代以降のオンキョーのスピーカー技術は凄いです、何を買っても外れはないのですから。
低音域がもう少し欲しい感はありますが、このサイズなら過ぎる要求でしょう。
ホームシアターのサブシステムを組む際には検討したい1台です。