2024年2月27日 08:00
ホームカラオケを計画する前に、各種の音質の実験用にミニライブハウスで使われるプロフェッショナル仕様のPAスピーカーを購入して音質の検証を行いました。
そのスピーカーはビクターPS-S552B(発売年不明:現行商品、定価9.8万円)で、同社PAブランドのVOSSやJVCといったブランドでも同じ型式名&価格で発売されています。
私は、オーディオショップからの購入で、取り扱いブランドの関係上ビクターブランドとなりました。
ビクター PS-S552B
フロントグリルを外したところ
ホーン型ツイーターがいかにもPA用といった印象を受けます
このスピーカーの魅力は何と言ってもコンプレッションドライバーとホーンによる高音域です、流石にライブハウスでの使用を考えられているだけのことはあって、その音色は極めてダイナミックです。
ただ、こういった派手な音色は人によって好みがはっきり出てしまうようでドンシャリが濃すぎて高音域が響く音色に嫌味を感じる人もいるでしょう。
まだ購入したてでエージングが足りないのか、やや低音域が弱いのですがホームユースの同サイズのスピーカーに比べればガンガン前に出てきます。
ある程度エージングを行えば低音域がふっくらしてきてトータルバランスが整ってくると思います、購入したてのスピーカーはその辺を考慮して検証する必要があります。
買ったばかりの音色ではなくエージングが進んだ未来の音色を想像しながら検証するのですから、経験が浅いと評価するのは難しいかもしれません。
逆説的に言えば、こういうところで経験の差が最も出るポイントかもしれません。
総合判定ですが、エージングを充分に行えばホームカラオケユースでも問題なく使えます、ただしニアリスニングはご法度でとても心地良く聴くことはできないでしょう、ある程度の広さの部屋が必要なスピーカーです。
実際のホームカラオケでは大型のフロントスピーカーを考えているのでホームシアターと併用してのバックサイドに置くサラウンドスピーカーで使用することになるでしょう。
それにしても高音域の響きはかなり迫力があります、ハット系のドラムが耳元で鳴り響きます、これは私が大好きな音色です。
エージングを充分に行った後の音色を確認しないと何とも言えませんが、中高音域だけを取り上げるなら大部屋でのホームユースでジャズやロックを聴くスピーカーとしても大いに活用できると思います。
尚、窓ガラスが共鳴で鳴る程かなりのパワーをぶち込んでみましたが箱鳴りはほとんどありません、流石にプロフェッショナル仕様です、是非とも大出力のPA用パワーアンプでドライブさせたいスピーカーです。
少音量での一般試聴用には音質的に向きません、うるさいほどの大音量で初めて良さを発揮できるスピーカーでしょう。