業務用4Chパワーアンプの検証-2(BTL接続)~ビクター PS-A254B
2024年9月20日 08:00
4ChパワーアンプのビクターPS-A254B(2005年発売、定価9万円)ですが、4Chノーマル接続での音質評価を前回行いました。
今回は、BTL接続での音質を確認してみます。
ビクター(VOSS) PS-A254B
BTL接続モードにするとCh1とCh3のランプが点灯し、
Ch1とCh2でLの+-、Ch3とCh4でRの+-を増幅するモードとなる
ノーマルモードと比べて当然ですが、同じレベルコントロールの位置では倍の音量で鳴ります。
ボリュームコントローラーはステッピング式になっていますが、ステップ1で既に破壊的な音量となります。
これで、本当に定格出力が50Wなのかと驚きます。
音質はノーマルの比ではありません、もう別のアンプの音色に変わります。
これなのですよBTL接続の音色は、まさにサンスイのAU-αシリーズのようにメリハリが有り、中高音域の切れ味とシャープな響きは抜群です。
ハイハットが目の前でクラッシュします、こんな金属質な高音域はまるでサンスイのハイエンドパワーアンプのようです。
こうして、同じアンプでノーマル接続とBTL接続の比較を行うと、如何にサンスイのα-Xバランス増幅が優れているのかという原理を学ぶことができます。
改めてサンスイの音に対する基本方針は凄いと思います。
ただ、サンスイの音色とまったく違うのは低音域です。
サンスイはゴリゴリと押し出してくる硬質な低音域です、対して張り出しはありますがゴリゴリとした硬質な感じではなく、マイルドなもったりとしたした低音域です。
是非、サンスイのプリアンプCA-2000と合わせてみたいです、期待通りなら低音域がピシッと締まってくれると思うのです。