ユニバーサルプレーヤーの実力の程は?-2~パイオニア DV-S969AVI
2024年3月 5日 08:00
ホームシアター道楽封印までメインシステムで使っていたDVD/SACDユニバーサルプレーヤーが、このパイオニアDV-S969AVI(2003年発売、定価19.8万円)です。
パイオニア DV-S969AVI
ハイファイオーディオでもホームシアターでの使用でも高音質再生を追求した製品で、同じ時代の同様のカテゴリ製品であるDV-S747Aと比べて価格は一気に2倍の20万円とハイエンドともいえる製品です。
特筆すべき点はDVDプレーヤーとして世界で初めてHDMIインターフェースを実装した製品だということです、DVDプレーヤーやAVアンプにHDMIインターフェースが当たり前になった5年も前に既に未来を予見していたということです。
私の手元にあるのは2004年製のもので、初期ロットに比べてリモコンが若干違うようですが操作性の問題は特にありません。
それよりもCDとSACD再生での音質が本当に繊細で一つ一つの音がくっきりとしています、評論家用語でいう「音の粒立ちが良い」とはこういう音なのでしょう。
またDVD再生での音もまた極めて迫力があって本当に凄いです、低音域から高音域まで見事に押し出してきます、最近のDVDプレーヤーとはまったく次元が異なる音です。
とにかく聴き流したくても思わず耳が持っていかれて作業に集中できません、これは完全に聴き込むための音作りがされています。
バックパネルにはほぼすべてのインターフェースが整っており、デジタル2系統とアナログに加えてHDMIやコンポーネント、D1/D2にS1/S2、そしてドルビー5.1Chセパレーションプリアウトまでついています。
つまり、80年代から現在に至るまでのほぼすべてのオーディオ&ホームシアター製品とケーブル一本で接続可能です。
これは、ただ眠らせておくのはもったいないです、音質と動作確認が終わり次第現役復帰させ大いに愉しむことにしましょう。