2024年8月 1日 08:00
花粉に悩まされるので大変辛いのですが、春先~梅雨は気温も湿度も生命体が成長するには最も好ましい季節といえます。
自然界では、地中のバクテリアが一気に動き出し植物は芽を吹き急成長する時期で、多くの野草類はこの時期は大変美味しく食べるに適した季節となります。
本来野菜はあまり好きではない私も、この時期は美味しいと感じる野菜や山菜類が沢山出回るので季節を感じながら楽しんでいます。
よく行く小料理屋にも沢山の旬な野草や山菜が山のように並びます。
野草や山菜は子供の頃は独特の香りと味がどうしても嫌で仕方なかったのですが、40歳を超える辺りからむしろ好きになったほどです。
セリ・クレソン・フキノトウ・フキ・ミョウガ・新ショウガ・アシタバ・タラの芽・天然ウド・ラッキョウ・ノビル・ワラビ・ゼンマイと、独特の香りや味がします。
これらの独特の香りやエグ味は、調べてみると実は人間にとって非常に重要な薬効成分であることが解ったのです。
それは、身体を活き活きとさせるデトックス(解毒)効果と利尿効果です。
成分的には硫化アリルやアリイン酸、ミリスチン、ルチオリン、アルギン酸、カフェインなどで肝臓と腎臓の働きを短期間に活性化させます。
更には鉄・マグネシウム・カリウムなどのミネラル成分も豊富でこれらが独特のエグ味の基になっています。
人間は、気温が25度を下回ってくると汗をかかなくなります、またカロリーやコレステロール値の高い食品を身体が欲しがります。
さらに、気温が下がると肝臓も腎臓の機能が一気に低下します。
そこで、秋から冬の間には身体には多くの毒素が溜まるようになります、これらを排除させるのが野草や山菜に多く含まれている薬効成分なのです。
本当に自然界とは良くできているのです、「旬の物を食べろ」という言い伝えは科学的根拠が有ったのです。
春先~梅雨明けに出回る野草や山菜類は肝機能と腎機能を活性化させ汗をかきやすくさせ、さらには利尿効果があります。
汗をかくと身体中の新陳代謝が高まり新しい細胞がどんどん作られます、そして何よりも重要なのが、身体の細胞間にある間質層から余分な水分と共に溜まった毒素がどんどん抜け免疫力が向上するのです。
この季節にしっかりと貯め込んだ毒素を抜いておかないと、低体温や汗をかきずらい体質となり、浮腫みやすい・風邪をひきやすい・常にだるい・夏バテしやすいなど、この先の季節を快適に過ごせなくなる可能性が高まります。
動物の生体メカニズムと自然とは極めて正確に連動しています、行動が活発化する春先に細胞を活発化させる野草や山菜が自然に生えてくるのですから。
2月から10月にかけて野草も山菜も沢山市場に出回ります。
この季節に、是非たくさんの野草や山菜を食べてデトックス+免疫力アップ+健康を手に入れてください。