2024年10月22日 08:00
「皮膚疾患」と「精神疾患」に注目して食の在り方を研究している株式会社ファンシーフーズ、その中でも両者の疾患患者から悪者扱いされている「タンパク質」、これを研究しないわけにいきません。
皮膚疾患などで、その原因とされているタンパク質には、グルテンとカゼインがあります。
まず、グルテンは小麦などの植物に含まれるタンパク質で、対してカゼインは牛乳などの乳製品に含まれているタンパク質です。
この2つのタンパク質は動物が成長するためには必須の成分ですが、これがなぜ問題になるのでしょうか?
動物は成体になると成長を止めます、そこでそれほど必要としない成長成分であるタンパク質を効率よく消化吸収する酵素の分泌が弱まります。
この状況で摂取しすぎると、完全分解されないまま身体を回り多くの障害が出る事になります。
この多くは、皮膚から排除しようと皮膚疾患を引き起こします。
特に牛乳の80%をも占める成分であるカゼインは、アジア系成人の多くは分解酵素を持たない、もしくは少ないという事実もあります。
更に最近の研究では精神疾患の多くは幼少期のグルテンとカゼインの分解消化不足により引き起こされるのではないかとの見解も出ているのです。
グルテンとカゼインは腸でアミノ酸が2つ結合したペプチドに分解され、さらにアミノ酸に分解されたのちに吸収され、最終的にはタンパク質に再結成されて身体の細胞を作ります。
このアミノ酸に分解される過程で。「モルフィン」と呼ばれる成分が生成されます。
実はこの「モルフィン」とは。麻薬に指定されているモルヒネの語源となっている成分で本来血中には存在しない物質です。
しかし、個体によってはこの「モルフィン」が腸から血中に入り込み、脳に達すると言語や視覚機能などに影響を与えADHDや統合失調症の原因になっている可能性が極めて高いとされている成分なのです。
更に深刻なのは、グルテンとカゼインそのものが自閉症と精神分裂症の原因であるという報告です。
フロリダ大学の研究では、自閉症および精神分裂症患者の95%はグルテンとカゼインから分解されるペプチドが尿に排泄されるペプチド尿症(タンパク尿)であると指摘しています。
このペプチドも本来は尿中には存在しないもので、何らかの腎臓の機能障害で尿中に溶け出してしまう病気であり、早期に治療しないと精神異常を引き起こすとしています。
さて、決して悪者ではなく、動物にとって新たな細胞を作り美と健康を維持するためには必須成分であるグルテンとカゼインですが、各種の障害を取り除き快適に摂取するにはどうしたらよいのでしょう?
その答えは、食事にありました。
まず大豆食品、豆腐や豆乳の過剰摂取は要注意です、なぜならカゼイン分解酵素であるトリプシンの働きをキャンセルしてしまう成分が含まれているからです。
したがって、豆乳や豆腐とチーズなどの乳製品を一緒に取らないことが重要です。
また、小麦製品と共にプロテアーゼなどのタンパク質分解酵素を含む食品を組み合わせて摂取るようにする事が重要です。
プロテアーゼは、小麦や乳製品だけでなく肉類のタンパク質を分解します。
このプロテアーゼを多く含む食材は、パインアップル・ショウガ・メロン・梨・キウイ・マンゴー・パパイヤ・イチジク・アボカド・ダイコン・タマネギ・セロリ・ピーマン・パセリ(セリ類)・また味噌・納豆・キムチなどの麹や乳酸菌による醗酵食品にも豊富に含まれています。
肉料理の後のデザートとしてのフルーツ、パスタ料理の前のアンチパストとしてのカプレーゼなどは、実に理にかなっているといえます。