斑入り白丁花の根上がり仕上げの盆栽です、根上がりというのは意図的に根を地上部から剥き出しにするように仕立てられた樹形です。
ミズゴケを芯にして根を巻き根の部分を筒の中で育て、徐々に根を剥き出すように掘っていき根を地上部に出すように仕立てます、写真のもので3年ほどかけて根を地上部に出るように育てています。
ちなみに、斑入りというのは葉に白や黄色の模様が入るものを指します、尚、園芸店で「白鳥花」として売られているのはこの白丁花です、読みから親しまれるように「白鳥」としたのでしょう。
可憐なラッパ上の花を付ける白丁花ですが、実は寿命が10年という樹木の中で最も短いのではないかと思えるほどに儚い命の樹木なのです、そしてほぼ石付や根上がり仕上げで期間を使いますので、買ってきて数年で枯れてしまいます、それを理解して買うとよいでしょう。
斑入り白丁花(根上がり)

☆創作ノート
・樹木 白丁花
・樹形 根上がり
・鉢 化粧丸鉢
アクアリウムによく使われるゴツゴツした岩を表現できる黒斧石にシノブゴケを活着させて自然石盆景を創作しました、活着にはじっくりと手間と時間をかけてコケを育成させる「蒔きゴケ」という手法を用いています。
綺麗に自然活着させると強く引っ張っても石の細かな隙間に活着しているので取れません、そして時々スプレーで水分を与えるだけで綺麗なコケの姿を維持できます。
一旦完成するとこれだけでもコケ盆景+水石として愉しめますが、中規模のビバリウムなどに使うと綺麗にまとめることができます、いろいろな使い方ができるので一度創作すると便利に使えます。
苔の生えた川辺の岩を模した石活着コケ盆景

☆創作ノート
・コケ シノブゴケ
・装飾素材 黒斧石(こくぶせき)<大型:長辺28Cm>
・盆 和皿
100均で買った小型のガラス製スパイスキーパーを使ってコケテラリウムを創作しました、蓋をして密閉させると何もしなくても半年以上は飾っておけるのでズボラな私にはこのスタイルのテラリウムが向いているようです。
密閉してもコケの呼吸によってガスの循環が行われるのでコケが成長できます、基本は室内の明るい場所に置きますがほぼ陽の当らない場所でも徒長気味になりますがコケが枯れることはありません。
ガラス容器の中に自然を取り込んだコケテラリウム
密閉容器の中で生き続けます

☆創作ノート
・コケ シノブゴケ
・装飾素材 小石(青チャート)
・ソイル アクアリウム用珪砂(GEX)
・ケース ガラス製スパイスキーパー(直径5Cm)
低木庭木として用いられるシャリンバイを挿し木して盆栽にしたものを購入し育てています、まだ花は咲かせていませんが園芸種だと思いますので薄いピンクか赤のどちらかだと思います、梅のような花を咲かせます。
購入後剪定とハリガネを使って曲がりを入れています、松などの模様木仕立てのようにしてみましたがイマイチしっくりきません、この冬の選定でもう少し樹高を下げてみようと思います。
メタリックな葉が魅力なシャリンバイの盆栽(模様木)

☆創作ノート
・樹木 シャリンバイ
・樹形 模様木
・鉢 化粧丸鉢
ノイバラの株立ち盆栽です、親株もちゃんと付いていて面白いので衝動買いをしてしまいました、昨年の夏に購入し秋に葉が落ちたので冬に強剪定をしました。
今年の春に新芽が吹きなんと小さな花を咲かせました、ノイバラは山に自生するバラ科の植物でイバラの野生版でノイバラと命名されました、超小型のバラで盆栽にはぴったりなのです。
新芽が吹き小さな花を咲かせたノイバラ盆栽(株立ち)

購入当時の状態
株本にはシダ類のカタヒバが自生していました
これも含めての魅力的な盆栽です

☆創作ノート
・樹木 ノイバラ
・樹形 株立ち
・鉢 化粧楕円鉢