普通人は「他者依存する人」を良くは言いません、でも「他者依存する人」は本当に良くないのでしょうか、実は過去の成功者事例を調査してみると意外や「他者依存する人」が一皮むけると大成功する可能性を秘めています、それよりも自信家で過大な自己評価を行う「自尊心の強い人」は逆に成功していないように思えてきます。
この理由は「他者依存する人」は素直に他者のアドバイスに乗るが「自尊心の強い人」は素直には乗らないからに他なりません、確かに素直に他者のアドバイスに乗るのはリスクは高いかもしれません、しかし依存する人の見極めさえ間違わなければ絶大な力を一瞬にして得ることができるのです。
他方で誰にも着かず離れずで我が道を行く人は賢いようで意外や誰からも相手にされずに孤立してしまう可能性が極めて高いと言えます、手っ取り早い成功は成功している人に素直に乗るに限ります、これが自身は苦労せずして最も効率よく成功を収めることができる戦法でもあります。
歴史の革命児や時代を創造した経営の天才たちをよく調べてみると解ります、頭角を現す前は他者依存によって成り上がっています、自分の理想郷を作り上げるまで他者依存するのは実は極めて効率よい賢者の戦法なのかもしれません。
過日の山中教授のIPS細胞のノーベル賞受賞後に世界中でそれまで表面化してこなかった善し悪し何人もの人物が突然脚光を浴びました、また天才音楽家と言われた人の事件や若き資産家と言われた人の事件、この数年で隠れていた事実が表面化し始めています。
どの世界でも言えるのですが、どんな事でも陰陽つまり裏と表の世界が有るのです、例えば金融にしても表の銀行と裏の債権回収サービサー、同じ銀行の店舗内の中に表と裏の顔が存在しています。
表側の奇麗な窓口で預け入れや融資を行い、裏では窓も無い部屋で債務者を呼び出しては回収処理を粛々と執り行っているのです。
一般の企業でも表の営業と裏の問題解決部門が存在し企業運営を行っています、世の中全てがこういった表の陽のあたる場所で活躍して活かされる人と逆に裏の陽の当らない場所で存在を示し活躍できる人とに分かれます。
プロ野球の野村元ヤクルト監督が就任直後のコメントで「長島がひまわりなら私は月見草、月見草には月見草のやり方がある」と言って、そのとおり結果を残したのが記憶に残ります。
表に立つ人が裏に回ったら本来の力が発揮できません、また裏に回る人が表に立ったら叩かれる事になります、最近のSNSは当に表の世界、裏の世界で活躍する人は一切SNSをやらないのは当たり前です。
もし表に出ればそれは死活問題になる可能性があるのですから、でも時折表の世界に絶対に顔を出してはいけない人が何を考えてか表に出てくることがあるのです。
その結果は言うまでもありません、先述のように叩かれて終わりです、幸福に暮したいなら自分に相応しい世界で相応しい生き方をするに限ります、これも一つの成功法則です。
会話や文章などで発する特徴的な言葉にはその人を理解する目的において大きな意味があります、人は記憶や思考に無い言葉を発することはできません、更には発するという行為は確実にその言葉を意識しています。
つまりその言葉を発するのは何らかのその言葉に関連した情報が記憶され更には思考しているのです、文章にしても同じことです、同じ事を表すのに人によって使う言葉が違うのは実に興味深い事実です。
また言葉はその人の考えの陰陽どちらかの状況を確実に表しています、例えば「人間関係」という言葉をよく使う人は「人間関係が重要」という意識の裏で「人間はある意味で怖い」を同時に意識している可能性が高いです。
同じように「心」という言葉をよく使う人は「思いやりや人を気遣う重要性」を意識している裏で「どこかで愛情を欲している」可能性が極めて高いと言えます、加えて言うと元気な人は「元気です!」とあえて言いません、だから「元気です!」と発する本当の意味は「元気になりたい」、もしくは「現在落ち込んでいる」状況なのです。
心が正常であれば心に関する状況を示す言葉は意識しないものです、意識するということ自体が意識せざるを得ない心の状況にあるということになります。
またSNSなどオープンな場所で他者に対して向けた言葉は確実に今の自分や自分の置かれた状況に向けられています、言葉を拾ってその人の状況を推測すれば人は隠し事はできないのです。
聞く人が聞けば、読む人が読めば、心の状況の全てが丸見えとなってしまいます、現在の精神状態を他者に察しられたくなければ冷静になるまでは何も発しないことです、無理に隠そうとすればそれもまた特徴的な言葉となって表れるのですから。
顔を合わせれば厳しい事ばかり言われ提案しても受け入れてもらえない、お願い事も切り出せないほどの威圧感がある、こういう人は多くの場合一緒に居ても楽しくないし自身の思ったようにコントロールできずにメリットも少ないと思われがちです。
逆にこのような人に「自身を成長させてくれる為に存在している」と思えるようになって積極的に会う人は成功する可能性が極めて高い人と言えます、冷静に考えてみましょう、何故その人は本人も楽しい気分になれない人に時間を割いて会ってくれるのでしょうか?
人は意味も理由も無いことはしません、無駄なことに時間もお金も使いたいと思う人もいません、会おうとしてくれている間は何かを学んでほしいと思っているからです。
自身が経験していない事は理解不能です、でもきっとそういう人は多くの経験をしている人です、つまりその人の経験してきている事は自身が経験していない事が多く自身は狭い範囲でしかその人を評価していないのです。
「親の気持ちは子を持って初めて解る」と言います、自身が多くの経験をしてその人と同じ土壌に上がればその人が何を考えて伝えたかったのかが解ることでしょう。
経営に必要な大局の学び、一緒に居て楽しい人からでは僅かな事しか学べません、嫌な人や事項から逃げていては歳を取るだけで本当の学びはありません、だからいつまでも経っても成長しないのです。
知り合いが100人いたら全員に好かれ認められるということはまず有り得ません、どの世界でも個性を出せば出すほどに好かれ認められる割合は減少していきます、万人に好かれ認められるのが生業としている芸能界をみても個性派ほど支持層はマニアックなどと呼ばれるマイノリティとなります。
しかし割合が低ければ低いほど熱狂度が増していく傾向にあることも事実であり統計上も正しいことが証明されています、ある程度の認知度を得ている人はどの世界でも「支持者数×熱狂度」は同じになると言っても過言ではありません。
ビジネス人脈構築においてもこの法則はそのまま当てはまると考えています、そこで考えなくてはいけないのが自身のビジネスはマジョリティを必要としているのかマイノリティを必要としているのかということです、これを把握せずして人脈を開拓しても全く逆効果になる可能性は極めて高くなります。
例えば特徴的な技術を武器にするような人は極限られたニーズである可能性が高いです、であれば誰でも良いということではなくて確実なニーズを持つ人だけに認められればよいことになります。
つまり集客やマーケティング手法はその業種や起業によって完全にアレンジしなくては意味の無いものとなってしまうことを意識しなくてはなりません、業種を指定しないマーケティング論や集客手法などはやってみれば解るように利益に繋がらないものばかりです。
そしてブランディングとマーケティングの最も異なる点がここにあります、ブランディングはターゲットを明確にし入り口からではなく出口から逆に入口へと構築を進めるのです。