2024年9月27日 07:00
私の経験則で言うとビジネスに最も重要なのは「時を制する」ことだと思います、事業の内容や方針などよりも全てが「時」で決まってしまうと思えるほどに「時を制する」ことがビジネスの明暗を分けてしまいます。
「時」の一つは「タイミング」です、これは最も重要な要素です、事業を開始するタイミング、同じ事業でも遅すぎても早すぎても上手くいきません、絶妙なタイミングで開始する、そして利益が見込めない場合は絶妙なタイミングで潔く撤退することが肝要です。
また何かを決定するタイミング、これも重要な要素です、「誘われているうちが華」とはよく言ったもので、こういう絶好のタイミングで躊躇している人は何をやっても上手くいきません、理由は解りませんが変な思惑やプライドなのか絶好の判断タイミングを逃す人が多々いることには驚きます、相手が「時を制する」達人であれば自分の待ち時間を超えた場合には必ず次のステップへ移行します、つまりせっかくのチャンスもほんの数分ずれても逃すことになります。
「時」のもう一つの要素は「有効な時間」を常に計算できることです、物事には必ずこの「有効なる時間=クリティカルタイム」が存在します、カップ麺を美味しく食べるにはお湯を入れて3分待つ必要があります、これが「カップ麺を美味しく食べる為のクリティカルタイム」です。
事業も同じことです、その事業を開始したらすぐにお金になると考える人はビジネスセンスはゼロです、その事業が活性化し利益を生むためのクリティカルタイムを正確に計算できる人が必ず成功します。
例えばAの事業が成果を出すには1年は待つ必要があるなら、その間に数ヶ月で結果が出ることを幾つも並行もしくは連動させて行う、こういったクリティカルタイムを頭に入れた最短の時間軸を設計し、それまでの資金調達から資金繰りや行動計画を行わなくてはならないのです。
「時」の要素の最後に「持ち時間」があります、納期や時効など自分に与えられた「持ち時間」を限界まで有効に使い切ること、これが本当に成功するためには重要な事項です、例えば一つの作業、早く終わらせて楽になりたいということで作業に集中して相手が望む時期よりも速く終わらせる人もビジネスセンスはゼロです。
1ヶ月間を貰ったならば早く終わらせても1ヶ月ギリギリで終わらせても収益と貰える時期はまったく同じです、であれば1ヶ月を有効に使うことを考えるべきです、1ヶ月で余裕で出来るのであれば他の急ぎの業務を優先する、或いは余裕を持って品質向上や完成度を上げるなど他にやるべきことをやることが肝要です。
信用や信頼の基本は約束を守るということです、しかも相手が望む以上でも以下でもなくジャストの結果を出すことが最も重要なことなのです、1ヶ月を1週間で納品しミスが多かったら信用も信頼もゼロです、しかも「1週間で終わるものを1ヶ月分の工賃を取るのか」と逆に信用を失うことにもなります。
「与えられた時間」を有効に活用してこそ成功への道が開かれるのです、更に法的な手段に訴えられた時などは相手が何時までという期限を示していない場合は法的に有効と認められた時効がその期限となります。
この場合も与えられた時間を何もしなくても限界まで使うべきです、相手が忘れた頃が法的処置としては最も効果的に機能するのです、逆にこちらが不利益になる争い事なら早期に解決することに尽力することです、憂いを長引かせることは不利益を重ねることになります、成功する為の目的達成に最も大きなブレーキは「憂い事」であることを覚えておいてください。