2024年5月31日 01:00
バブル経済期の頃に流行った「ぶりっ子」という言葉ですが最近ではすっかり聞かれなくなりました、この「ぶりっ子」というのは初心(うぶ)で清楚な振りをしたり何も知らない少女の振りをする20歳を過ぎた女性に対して命名された言葉ですが今更ながら男女問わずに「フリ」をする人は後を絶ちません。
例えば「お金持ちのフリ」は何時の時代にも解りやすいものがあります、無理してブランドものを身にまといヘアスタイルもパターン化したような今風のヘアスタイルでまるでマニュアルでも在るかのような同じ振る舞いをします。
また「成功者のフリ」では外見は普通でも高級車に乗り年中海外旅行に行き普通の人ではお金がかかってできない事をやってはSNSなどで周囲に見せびらかします、「仕事ができるフリ」や「賢いフリ」では上から目線の話し方や用語の使い方で辟易するほどすぐに解ってしまいます。
ズバリ「フリ」をしているうちは決してそのカテゴリの本物にはなれません、そもそも本物じゃないから「フリ」をするのですから言わずもがです、本物は決して「フリ」をする必要もないし意味がありません、むしろ逆に「お金がないフリ」や「馬鹿なフリ」をするものです、それが自身の身を守るということを知っているからです。
先の「お金持ちのフリ」をしている人がドバイに行けば自分の愚かさにすぐ気が付くでしょう、空港についたとたんに身に着けているものを全部捨てたくなるような気持ちになると思います、ジーンズにTシャツの野暮ったい姿の若者がポケットからプレミアムカードを出しては普通に大きな買い物をしています、そして高級ホテルでのんびり食事を楽しんでいます。
「フリ」をしていると周囲にはそれに憧れるような「フリ」予備軍の人しか集まりません、本物は「フリ」している人には拒絶感を抱き近寄ることもないでしょう、だから「フリ」をしているとそのカテゴリの本物の人とは無縁となり何時まで経ってもお金が無くビジネスも上手くいかないのです、成功したいのなら「フリ」とそれをSNSで誇示することを今すぐにも止めるべきです、その行為が有益な人脈が得られないことに気付くことです。