2024年5月23日 01:00
幸せな人を見ては自身の現状に落胆したり不幸な人を見ては自身の現状に満足する、つまり他者と比較することにより芽生える感情とは如何なる性質のものなのでしょうか、ズバリ他者と自分の状況を比較しては失望感や幸福感を得ているようでは何年経っても夢は実現することはありませんし成功することもないでしょう。
この他者と比較する事で起こる感情の本質は他者に自身の感情コントロールを委譲している状況にあるからです、もっと言えば自身の思考が相手によって支配されていると言っても過言ではありません、つまり本来の実像での相手ではなくて実は自分の中に存在している相手の虚像に操られてしまっているのです。
成功している人や未来に成功する人というのは他者と比較することは決してありません、それこそ自分自身の思考そのものでビジネスを行いその結果に対して感情が湧きあがるものだからです、自身のやってきた結果が情けないから落胆しそれを振り切って再度チャレンジし幸福感を味わえるように自身を磨きあげていくのです、その結果において成功が待っているのです、あくまでも比較するのは自分が描く理想と現実とのギャップでしかないのです。
成功する人とは他者動向に一切左右されない人であり自身のポリシーにブレがない人、だからオリジナルのスキームやメソッドを作りだしていける人なのです、ちなみに他者に感情を委譲している人は他者の動向を見て自身の動向を決めてしまいます、これが感情コントロールされているという形容詞で表現される現象です、人真似やパクリもその過程における行為の一つで無意識のうちに他者と比較して他者の優れたところを取り込んでいってしまうのです、これが他者に感情や行動を支配されている証拠なのです。
この状況を好ましく思わない表面意識は「依存」という意識を芽生えさせることによって自身を抑制しようと試みているのです、だからこういう人はよく「依存」を口にします、対して他者と比較しない人は自身を見失わない強い精神力のある人と言えます、自身の中で満足感を追求する人というのは自分自身を甘やかさない人でありストイックなまでに自分が満足するまで結果を求めようとします、目標を達成させつつ成長して行ける企業の経営者とはこういう自分に厳しい人でなければなりません。
反対に他者には厳しく自身は甘やかす、こういう人は確実に結果を残せない人です、それは周囲の人に真に心を許し信頼関係を築くことができないからです、そういう人にまたついていくストイックな人もいません、したがって周囲には自分を甘やかし甘やかしてもらえる感情委譲する人だけが集まってきます、慰め合うだけの関係ではそこにどんなビジネスの成功も有り得ないでしょう。
人間関係や自身の理想を云々という前にまずは自身の中にいるもう一人の自分と真摯に向き合ってみることが肝要だと思います、そして自身と向き合うためには一人では不可能です、頭の中で幾ら向き合っても結果的には最後に表面意識が勝って自分擁護に終わってしまうので意味がないのです、信頼し心を開いて向き合える人をもう一人の心の中にいる自分として嫌な部分も素直に全てを曝け出すことでしか真摯に向き合うことはできないのです。
もう一人の自分と向き合うことでの葛藤・怒り・悲しみの噴出は本当に辛いのです、でもそれを乗り越えられなければ自分を守っている殻から抜け出すことができず常に他者に感情委譲する人になってしまいます、本当に成功したいのであればまずは真の大人の思考と心を得てどんな事も受け入れられる強い人間になってほしいと思います、これが自立した大人ということです。