2024年3月 4日 01:00
経済シンクタンク各社は景気予測を過去のトレンドから導き出しています、いわゆる経済予測3原則を基にした予測です、ここで景気を判断する材料は幾つかありますが重要な事項は3つです、それは「統計」・「ファンダメンタルズ」・「マインド」であり経済予測の三原則と呼ばれています。
「統計」は過去のトレンドから次の流れを予測する理論上の話しであり例外もあり完全ではありませんが指標としては充分としています、「ファンダメンタルズ」とは基本的状況や原理原則を指し紛争や災害あるいは政治的な動きなどの影響を世界規模で状況把握して予測するもので短期的な予測に関してはかなりの精度を発揮します。
最後の「マインド」は極めて有効な事項なのですが予測が極めて難しく一種の感性が求められる分野でもあり消費者の心理的な状況を指しています、もっとも読むのに難しいとされている「マインド」ですが長年かけた調査でシンクタンク各社は指標となる象徴を測るようにしています、これが実に理にかなっており面白いものがあります。
例えばイギリスのシンクタンクの指標では「女性のスカートの丈」などがあります、これは景気が良くなる数ヶ月前から丈が短くなってくるというものです、またアメリカでは「ビッグマックの売れ行き」があります、景気の良くなる少し前からビッグマックの売れ行きが上昇してくるというものです、日本では「景気が良くなる直前はスマートフォンやオーディオ家電でゴールド色がよく売れる」というもので私も長年オーディアマニアなのでこの指標にはなるほどと思っています。
こういった消費者の動向を自分なりに持っている人は強いと思います、私も幾つか持っていまして「タクシー利用率」・「居酒屋の客数と客単価」・「昼飯代の平均単価」・「家電量販店の売れ筋商品の価格帯」などです。
ただし重要なのはその時の状況ではなく方向性を示すトレンドにあります、どのように推移しているかという読みが重要なのです、つまり長期間に渡り同じカテゴリデーターを常に追跡している必要があるということです、何事も努力無しに成功することなど有り得ません、他者が寝ている間にもこういったデーターの収集に日夜勤しんでいるのです。