2024年2月 6日 01:00
日本は大航海時代には「ジパング」と呼ばれていました、その意味は「金の島」です、当時日本は豊富な金の産出国で皇族の装飾品などに多用されていました、戦国時代になると貨幣や栄華を示すために仏像や建造物にも多用され発掘や製錬技術も極まっていきました。
話しは変わりますが現在中国と北朝鮮にかけての一帯は世界でも有数のレアメタルの宝庫です、まだ採掘は本格的に進められていませんが本格化すれば両国の経済状況は一変します、それだけに政治的な絡みを見せながら世界中がこの地域に注目しています。
ここでレアメタルはどんなものなのかというとモリブデンをはじめとした金属の一部でその特殊性から特に近年では電子素子として大変貴重な金属類なのです、例えば携帯電話や液晶パネルなどには欠かせない部品の原料となり多くは金よりもグラム単価が高いとされます。
ここで何が言いたいかというと日本は金や銀が豊富にあったことでその製錬技術の高さから発掘は世界的にも早期に始まりました、そして金鉱山があるということはその地にはモリブデン・インジウム・ゲルマニウムなどのレアメタルも豊富に存在した可能性が高いということです。
つまり当時金や銀を製錬するために多くのこういった同時に発掘されていたであろうレアメタルが製錬によって消失した可能性が極めて高いのです、早くから発達した技術によってその後に発見された貴重な財産が奪われる事実、これはなにも金だけではありません、現在捨てられている多くの埋蔵物も近未来に新発見などによって一夜にして宝となる可能性が否定できないということなのです。
そしてもう一つ、これは見える物だけではありません、知的財産や人的財産も同じことです、今は不要なものでも将来それが極めて重要なものになるかもしれません。
世の中に何一つ不要なものなどないのです、「不要」と思っているのは現在の自分の価値観の判断基準が違うだけです、失って初めてその存在の大きさを知ったところで手遅れです、これは物も文化もそして人にも言える共通事項なのです。