2024年2月 5日 01:00
世の中には面白い英語の造語があります、その一つに「フォーリンシュマー」という言葉があります、外国人を表す「フォリナー」と消費者を表す「コンシュマー」を掛け合わせたもので、「外国人消費者」という意味で使われています、そしてインバウンドが注目され始めた頃から「フォーリンシュマー」が将来大きなビジネスに成長すると期待されている分野でもあるのです。
私が海外に行って一番困るのが薬や嗜好品の買い物です、それは日本で何時も愛用しているものと違うからです、日本のメーカのものでも現地法人によって製造されその国独自の仕様に変更されているのです。
例えばスナック菓子類などはその国で売っている物の味が判りません、特にASEAN諸国においては味の違いが極まっています、また薬ではもっと深刻で特に痛み止めや風邪薬などでは現地語での成分表示しかないと特にアレルギー持ちは怖くて買うことができません。
そういう味加減や成分などを自国の同等品と対比できるような情報サイトや世界の嗜好品などのデリバリーサービスなどが注目されています、いわゆるアイデアはニッチビジネスですがターゲット層が人口比10%ともなれば既に市場はニッチではなくメガマーケットといえます、ビジネスの原点をこういう世界の情報から教えられるのです、「ニッチなビジネスをメガマーケットで行うこと」、これが革新的な「ニューニッチ戦略」ではないかと思います。
「アイデアビジネスをニッチなマーケットで行うこと」、これは今までの誰もが考える極有りふれたニッチ戦略です、「誰もが手軽にできることをニッチなマーケットで行うこと」、これは取りあえず食うためだけの手段に過ぎず、とてもビジネスとは呼べないものです。
成功とは無縁の人が考えるニッチビジネスとは「食う為の手段」と呼べるようなものなのです、そして「ニッチビジネス」とは利益を産まないことへの「逃げ」の為に造られた言葉ではないということを理解すべきです。