2024年2月20日 01:00
経営者は戦略をもって経営にあたる必要があるというのは言うまでもありません、では経営者が「戦略」を決定する際に重要なポイントは何でしょう、起業したての頃は理屈よりも行動力などの「勢い」が必要です、起業家が一番最初に欲しがるのは「売上」であって「利益」ではありません、まずは売上げることを目指さなければ生きていくことすら厳しい状況になります。
しかしそれはごく最初だけです、事業が軌道に乗りだし順調に上向きに推移していくようになれば会社として次の階段が待っています、それは「黒字転換」です、この段階までくればある程度自身の本当にやりたい事や会社とその市場の状況も見定めることができるようになります。
おそらく本当に戦略が必要になってくるのはこの段階からです、ではどうやって長期の成長路線への戦略を立てていけば良いのでしょうか、重要なのは自分を正確に理解することです、そして自分に無理をしないゴールを決めることです、ゴールは走る方向とスケジュールが無くては成り立ちません、それが定まれば何時までに何をしなければならないかの具体的な計画も見えてきます、これが戦略策定の第1歩です。
続いて自社の持ち得る戦力を正確に把握することです、資金はどうか、有益な情報を持っているか、優秀なメンターやパートナーはいるか、ビジネススキームはどうか、それらを正確に把握することで取れるアクションの範囲が把握できます、こうして出来上がった戦略はビジネス関係者と市場に受け入れられるものでなければなりません。
自身がどんなに音頭をとったところでビジネス関係者や市場にそっぽを向かれては折角の戦略も台無しになってしまいます、折角作った戦略を周知徹底するためにも経営者はここで意識を改める必要があります、経営者自ら変化することで戦略を実行できるか否かが問われるからです。
成長ではなく変化に順応する、戦略の浸透もまた会社を大きく変化させるものであり、そのためには経営者自らが変化していく必要があるのです、成功する企業には必ずどこかで起業当初の「思い入れ」をひっくり返すような大胆な経営改革が不可欠となります、それを含めた成長戦略が必須なのです。